自立とは何もかも自分の力でやる、ということではない
自立とは何もかも自分の力でやる、ということではない
宿題におけるけテぶれは1人プレイのゲームに似ている。しかし1人でひたすらトライアンドエラーを回すのはかなりしんどそうですよね。学習はゲームのように魅力的な展開やシステムがお膳立てされているわけではありません。はじめは楽しそうでも、しばらくすると息切れしてきてしまう子が現れます。そんなとき、指導者によるフィードバックが大切だと先ほどは述べましたが、もう一つ、子どもたちの学びのトライアンドエラー(けテぶれ)を支える大切な要素があります。それが「仲間」です。ともに学ぶ仲間がいれば息切れしそうになったとき、もしくは一人ではどうしようもない壁に出会ったとき、支え合い、励まし合う事ができます。これは「宿題×けテぶれ」でも「宿題交流会」などの仕組みで保証しようとしていましたが、なかなか時間が取れないとの声も頂いています。そこで、授業にもけテぶれを導入すれば、全授業時間が宿題交流会の性質を帯びます。さらに「宿題×けテぶれ」での宿題交流会は単に宿題のやり方について交流するのみでしたが、「授業×けテぶれ」まで行くと、やり方を交流した上で、すぐにその時間、そのやり方を試してみることまでできるようになります。
自分の力ではどうにもならないことや、協力したほうがよりよい学習ができる場合には積極的にだれかの力を借りられること。これも「自立した学習者」になるために必要なことです。