深い学びとは自分について深く理解する学び
深い学びとは自分について深く理解する学び
だからこそ、いま子どもたちが学校教育の中で受け取らなければならない最重要情報は「自分についての情報」であると思うのです。「深い学び」とは「自分の奥深くまで潜り、本当の自分と出会い、対話し、自分が自分らしくいられる在り方を紡ぎ出すような学び」のことではないかと思うのです。自分のあり方を見出し、自信をつけ、どこにも力が入っていない自然な生き方を実感すること。こうなって初めて自分にとって必要な知識や技能がわかり、それらを使って豊かに思考、判断、表現することができるのではないでしょうか。そしてこの状態こそ「人格が完成された状態」ではないでしょうか。教育の目的である「人格の完成」とは、「未完成な人格を陶冶していく」というベクトルとともに「本来の完成された人格を取り戻す、人格が完成された状態で在り続けられるようにする」というベクトルの意識も必要だと思うのです。特に“多様性”が多く叫ばれる様になった今、その言葉に踊らされて自己中心的に振る舞うひとが増えています。本当の多様性を社会にもたらすためにも、この意識は大切ではないかと思うのです。