授業の演習時間に「けテぶれ」を導入するときのやり取り
先生:さて、では今から学んだことを使って、教科書P◎ページの問題を問いてみます。今日は「計画、テスト、分析、練習」という流れでやってみましょう。計画とは「どこをどんなふうにやるかを考える」という学習の計画を建てるということです。先生が黒板に書いてみますね。「「け」P◎の△1を、ケアレスミスをしないようにやる。」こんな感じですね。はじめの部分が「どこを」で、あとの部分が「どのように」です。ではみなさんもかいてみましょう。初めの「どこを」の部分はみんな一緒ですので、黒板を真似していいです。「どのように」のところを自分なりに考えてかいてみましょう。
見回って、面白い記述を紹介する。
出来ましたね。では次は「テスト」です。実際に問題を解いてみましょう。計画でかいたことを意識しながら頑張りましょう。
先生:さて、では今から学んだことを使って、教科書P◎ページの問題を問いてみます。・・・と言ったら皆さんは何をしますか?
子供:え?
先生:今から学んだことを使って問題を解いてみてください。と先生は言いました。ではこの後皆さんはどうしますか?
子供:いや、だから、問題をとく。
先生:そうだよね。変な質問をしました。でもこの質問は大切なことを確認するための入り口です。問題を解くのはなんのためでしょうか?
子供:自分が理解できているかを確認するため。
先生:そうだよね。でも確認して終わり?確認してもし出来てなかったらどうする?
子供:もう一度先生に教えてもらう。
先生:なるほど。それも一つの手段ですね。他に他の方法を思いつく人はいますか?
子供:教科書を見る、ノートを見返す、友達に聞く
先生:なるほど。そうですね。たくさんの方法が考えられましたね。ではなぜそれをするのですか?出来てなかったとき、なぜ、もう一度先生に教えてもらうのでしょうか。なぜ教科書を読み返すのでしょうか?
子供:ちゃんとできるようになるために。
先生:そうです。そのとおり。いまからの時間ではそこまでやってください。①どこをやるかを確認して②自分でやってみて、③丸つけをして自分の弱点をみつけて④できるようになるために練習する。これが「勉強をする」ということです。これはとても大切なことです。今から黒板にまとめますので、先生が黒板にかいている間に近所の友だちと今の話で大切なことを確認しあっていてください。「勉強をする」とは何をすることでしょうか。
計画:どこをやるかを確認
テスト:自分でやってみる
分析:丸つけをして、弱点を見つける
練習:より良くなるように練習する
先生:確認できましたね。黒板ではさっき説明した4つのことを短く、計画テスト分析練習としました。この4つが揃って初めて「勉強」が完成するのです。
計画テスト分析練習。頭文字をとって「けテぶれ」です。新しいコトバなので、一度みんなで声に出して読んでみましょう。
子供:けテぶれ!
先生:OKです。問題を解いて見る時間は「けテぶれ」をする時間「けテぶれタイム」です。では今からやってみましょう。今日は初めてなので、みんなで一緒にやってみます。けテぶれの「け」はなんですか?
子供:計画!
先生:そうです。計画ですべきことは?
子供:どこをやるのか確認する!
先生:そうですね。いつかコレも自分で決めれるようになってもらいますが、初めのうちは先生が指定します。今日は教科書のP◎ページの△1の問題です。皆さん見つけられましたか?見つけられたら「計画」はOKです。