けテぶれ導入方法
考え方
基本的なやり方はプリントにして配る。が、丸投げだとなかなかできない。だから、授業の一部を使って、けテぶれのいずれかの過程をクラス全員でやり、その他の過程を家で、とする。
けテぶれは「サイクル」であるため、テストの後は分析、分析の後は練習、練習の後は計画など、ある過程は次の過程を呼び込む。どこか1過程でも全員でやっていれば、家での取り組みにも見通しがもて、取り組みやすくなる。
かつ、副次的?な効果として、授業内でけテぶれを回して学習するということがやりやすくなる。
勉強するとは #けテぶれ を回すことであるという意識を。 どこから始めても、サイクルとしてつながる。
計画から導入する場合
け→テを意識する。
授業の終わりに今日やる宿題を考える時間を設ける。
どこを「テ」とする?
その「テ」はどのようにする?
「テ」が終わった後は何をする?
など。
テストから導入する場合
授業中の演習時間に、自分で丸付けの活動を取り入れる。
丸付けのレベルに従って自分のレベルを上げていけるようにする。
正解不正解はどちらにも勝ちがあるが、不正解を見落とす、のは価値を見過ごすことになる。というマインドセットを。 できる子は分析へとつなげる。テ→ぶの意識
分析から導入する場合
漢字や計算の小テストの後、もしくは単元末テストの後に分析の時間をとる。なぜ間違えたのかどこをどうすればよかったのかを考える時間。間違いの5分類や+−→分析を取り入れる。 なぜ間違えたか、どうすればよかったかを考える。
なぜその間違いに至ったのか、というプロセスへの視点も徐々に加えていく。例えば…なぜ間違えたか…「公式の意味を理解できていなかったから」なぜその間違いに至ったのか…「公式は丸暗記して再生すればいいだけだとおもって勉強してきたから。とか。なぜ間違えたか…「ケアレスミス」なぜその間違いに至ったのか…「普段から雑に計算していたから」など。点ではなく、線の分析。
どうすればよかったか、がわかれば即実行する。分析→即練習の習慣 #マインドセット をつける。 練習から導入する場合
漢字テストや算数の小テストなどをまだ全員が100点取れる段階ではないときに実施する。当然、多くの間違いが発生する。それを授業の冒頭でおこない、100点を取るためのコツや情報を提供する。(慣れてくれば、そういう情報が載っている場所だけを伝える)「練習」の時間で自分がその情報をどうやって受け取り、理解し、使いこなすためには何をすればいいかを考えて、授業中に実行する。
ここでつけたい意識は、目標に至るための手段は多様で個人的。自分の最善の方法を見つけ、コレクションし、組み合わせて実行する必要があるという意識。
「計画」では、その練習を受けて宿題で何をするか考えさせる。そこまでを授業時間にする。れ→けの意識をつける。「れ」が終われば、次の宿題で何を勉強しようと思うかという「け」を一言書いて終わる。そうすれば次の日につながる。もし授業でも子どもたちが自己学習に取り組める時間があるのなら、さいごの「け」は、明日授業で
当然その後やらなければならないのは「テスト」だろう。自分の理解を試すためのテストは、ここまでお膳立てすると有効に働く。まずテストをして、分析をして…とけテぶれのサイクルにのってくる。