小サイクルのポイントと指導のコツ
基本的な考え方
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①最低ラインの明示
けテぶれやらなくても死なないし、漢字の学習だけが人生じゃない。◯年生として、ここまでできりゃ全然合格だよのラインは示してあげる。
このラインは決して高くない。シンプルに言うなら、あゆみの「B」ライン。そこでいい。
②上限の開放
各過程のポイント
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導入段階では、ドリルのどこかのページを使ってけテぶれをみんなでやってみると思いますので、「ドリル◯ページの、①〜⑩までをやる」と書けばいいです。
シンプルにこれだけでOKですが、このとき、計画では「今思っていること、心の中、頭の中に中にあることを何でも書いていいよ」といってあげましょう。思考を文字にして捕まえる ハードルを下げているようで実はこれ、学習の質を高める上でも非常に大切なことです。
今思っていることをそのまま書く。頑張ろうと思うなら、がんばろう!とかくし、なんだかやる気がわかないと思うなら「なんだかやる気がわかない」と書く。なんでもいいから”今の自分が考えていること”を書くと、「今自分はこう考えているな」と自分で自分を見るようになります。これがとても大切なのです。
マズイのは、「上辺だけの”イイコト”を書く」という行為です。本当に自分が思っていることと、書いていることがずれると、だんだん学習が「自分」から離れていきます。学習を自分ごとにする上で、「今の自分の気持ちや考えをそのまま書く」というのはものすごく大切なのです。
ノートと頭の中心の中をつなぐ、というイメージです。
やり方は、「問題を解いて、丸付け。」これだけです。
「できる問題と、できない問題をわける」ためにやります。
これをしっかり伝えてあげましょう。この時点でいい点数を取る必要なんてありません。大切なのは、何ができて何ができないのかを分けることです。
「間違い=間違い=成長のタネ」ということばを合言葉にしましょう。わからない問題に出会った瞬間こそ、育てるべきタネが見つかった瞬間です。これを見落とさず、確実にゲットできるようにしましょう。 間違うことは怖いことではありません。むしろこの時点で「あっているふり」をするほうがよっぽど怖いのです。
分析はお手本にあるように間違えた字があったのなら「これとこれとこれを間違えた」と書くだけでいいです。
そして計画と同じように、くやしい、うれしいといった自分の感情に関わること、その時考えていることは何でも捕まえて言葉にしてOKです。素直な記述ができればできるほど、けテぶれノートが自分の心の中、頭の中とリンクしていきます。
このとき、「本当はこう書くのが正解だった」や、横線は3本だけど、2本になっていた。など、何がどのように違っていて、どうすればよかったのか、を考えられる子もいます。学習の深まりに対していいと思ったことはどんどん取り上げて紹介してあげましょう。
基本的には、今までの宿題でやっていたように「たくさん書く」という方略でいいです。
今までの宿題との違いは、「何も考えずにただ全部の漢字をたくさん書く」のではなく、「計画、テスト、分析」の過程を経ることで、「間違えた字だけを、どのように間違えたのか、どうすればよかったのかを意識しながら、たくさん書く」となることです。
こうすることによって「たくさん書く意味」がわかります。
もちろんこの過程もオリジナルの工夫はたくさんできます。良い取り組みはどんどん紹介してあげましょう。
参考写真