守破離の階段
けテぶれの指導にあたっては「守破離の階段」を意識するのが良いと思っています。「守破離」とは武道などでよく言われる物事を上達していく過程を3段階として表現したものです。 「守」は、師や流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける段階。
「破」は、他の師や流派の教えについても考え、良いものを取り入れ、心技を発展させる段階。
「離」は、一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階。
これを今までの文脈に当てはめると、「守」は上記の流れをきっちり正しく再生する段階にあり、「破」ではこれ以外の流れを取り入れたり、この流れを自分なりに省略したりする段階にあります。
僕は積極的にこの「破」の段階に行くべきだと思っています。もう「破」に行くだけのアイディアがあるのにいつまでも「守」に押し止められると面白くなくなってきますよね。指導者が「守」に押し留めようとするのは、まだ「破」の段階ではなく、そのまま「破」に行ってもきっと失敗する。との見立てが在るからだと思います。
でも上手くいかなければまた「守」に戻ってくればいいだけの話ではありませんか?むしろ一度「破」で失敗するからこそ「守」の大切さが分かることも往々にしてありえます。それにチャレンジして失敗から学ぶことこそけテぶれが最も大切にしたいマインドセットの一つです。 そう考えると「守破離」の流れは一方通行に直線的に進むのではなく、下図のように進行するのではないかと思っています。
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これはけテぶれを指導する上で非常に大切なイメージだと思っているので、是非心に留めておいてください。
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