子どもたちの主体性が引き出された
この点は #文章理解モデルとしてのQNKS実践 でも指摘したが、文章産出におけるQNKSという本稿の実践も、「文章を書く」という行為に関するコントローラーを子どもたちに渡していると捉えることができる。その結果子どもたちは徐々に「自分で文章を書くことができる」ようになってくる。この自己コントロール感が子どもたちの主体性を強く刺激する様子が見られた。それは自主学習ノートの写真を見れば明らかであろう。子どもたちがQNKSを通して文章産出の方法を身につけるということは、子どもたちが文章を産出する主体となる、と言い換えられる。それ故に、子どもたちの「主体性」を刺激するのは必然だといえる。