合言葉があれば自然に対話が発生する
合言葉があれば自然に対話が発生する
けテぶれ✕授業は、多種多様な手段をシェアしながら、同じ目的目標に向かって、みんなで努力するという状態を生み出せると述べました。ここには「全員が自分のコントローラー(けテぶれ)で、自分の学びを動かせる状態にある」ということが大前提としてあることに注意してください。「手段は柔軟に」に当たるとことですが、自由に柔軟に考えるためには、その土台となる“型”が必要なのです。「型破り」な学習者は大歓迎ですが、「型無し」の学習者になってはいけません。何も与えず「お好きにどうぞ」では結局、できる子はできる、できない子はできないの世界が出来上がってしまうだけです。まずは学びの型を手渡す。その型に名前をつけ、合言葉としてみんなで共有する。これを保証した上で、全面的に自由な空間に子どもたちを入れることで初めて「対話」は自然に発生するようになります。土俵が揃い、全員がそこに向けて努力できるだけの最低限のスキル(けテぶれ)を有しているからこそ、その場での関わり合いは単なるおしゃべりではなく“対話”となり、そこから“気づき(学び)”が生み出されるのです。