作文指導への導入(1月〜
QNKS小論でQNKSを意識した文章産出を経験させておけば、本稿が実現しようとしていた「作文指導において子どもたち一人ひとりが自己指導的に自分の文章を推敲しながら書きすすめる」ということに挑戦する素地ができる。本実践では、この素地が固まって来た頃にはもう卒業文集を書く時期であったために、QNKSを意識した比較的長い作文活動はこれが最初で最後になってしまったが、多くの児童が自身の発想を抜き出し、組み立て、整理しながら文章産出活動に自力で(もしくは協働的に)取り組んでいる様子がよく見られた。指導者としても単純に文章を書かせるだけの活動よりも指導がしやすく感じた。
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また、このような文章の書き方を深く理解した児童は、自主学習ノートに自分で物語を創作できるようになった。
本実践は授業における指導だけでなく、自主学習ノートにおいて自分でQNKSを活用するという場を設定していた。QNKSとは文章を読んだり書いたりする技術を子どもたちに手渡すことが目的であるので、その技術を自由に活用できる自主学習ノートとの相性がすごく良い。
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