けテぶれ✕授業の「目的」〜自立した学習者になれ!〜
けテぶれ✕授業の「目的」〜自立した学習者になれ!〜
けテぶれと連動させ、自分で考えて自分で学ぶ場である教室に集まりともに学ぶ目的は「自分で考えて、自分で学べるようになること」です。つまり「自立した学習者になる」こと。なぜこれを目的にするかについては序章で述べたとおりです。ここはアツく魅力的にまた説得力をもって語りたいところです。魅力的な目的を用意するのは“栄養価の高い肥料を準備する”ことと同じです。魅力的でない目的のために行動はしたくないですよね。反対に目的に深く納得したのなら、例え日々の勉強に疲れてしまったときにも、その子に学びのエネルギーをもたらしてくれることがあります。魅力的な目的という肥料は、子どもたちの学びのタネの育ちに長く長く影響を及ぼすのです。また「語る」ということはクワを持って畑を耕すことに似ています。肥料は畑にまくだけでは表面にしかつもりませんよね。深く浸透させるためには徹底的に語りぬかなければならない。1度や2度ではなく、何度も何度も語る必要があるのです。
ただし、子どもたちが聞く耳を持っていないところに教師だけが熱くなっても、子どもたちは逆に冷めていってしまいますよね。「語り」はタイミングが大切です。判断基準は色々あるでしょうし、ここは皆様の経験と観が大切なところですが、僕が大切にしているタイミングは「子どもたちが“目的”に近い姿を見せてくれた時」です。実際のクラスの子の姿を通して目的を語るのです。「自立した学習者になる」という目的は抽象的でなかなかイメージできません。しかし先生がある子のノートや授業中の行動を取り上げて、「今日〇〇さんがやった□□という行動は、自分の学習を自分で積み上げる上でとても素晴らしいです!〇〇さん!自立した学習者に一歩近づいたね!」と取り上げれば、子どもたちはわかりやすいですよね。なるほど、ああすれば目的地に近づくことができるのか、と友達の姿を見て理解することができるのです。こういうポジティブな関わりは学級経営状も大変有効ですのでとてもおすすめです。