STF三角関係図
STF三角関係図
これは具体的な教育場面で活用する図ではなく、けテぶれ✕授業が理論的にどう構築されているか、ということを示す図です。キーワードは「主体的、対話的で深い学び」です。公立小学校の教員として学習指導要領が示す内容を具現化することは当然の義務です。
「主体的対話的で深い学び」は「どのように学ぶか」の方向性を示すキーワードですね。学習指導要領ではその結果「なにができるようになるか」まで大切にしましょうということが示されています。それを「生きて働く知識技能」「みちの状況にも対応できる思考判断表現力」「学びに向かう力、人間性など」という3観点で見ましょうということです。
けテぶれ✕授業の本丸の狙いは当然最後の「学びに向かう力、人間性など」の育成です。学びの向かう力とは、もうそのまま自律した学習者への道のりの中で獲得しうる力です。更に“人間性”についても、6Gサイクル“深い学び”の中で豊かに育もうとしています。それを「生きて働く知識技能や未知の状況にも対応できる思考判断表現力」を獲得しようとする過程で育成するのが、本書で提案する「けテぶれ✕授業」の基本的な構造です。
(けテぶれはその中でも特に生きて働く知識技能の育成、という性格が強いです。思考判断表現力に関してはけテぶれとは別に“QNKS”という実践があります) この図を使って、けテぶれ✕授業の理論的な成り立ちについて説明していきます。2章のはじめにも言及したように「具体」は多様です。ここまででご紹介してきたものだけが全てではなく、ここで紹介したものもご自由に改変してもらえると嬉しいです。このような特性を持つ「具体」に対して「抽象」は、それらの概念をまとめる役割を果たしてくれます。抽象を知るということは、具体を工夫できるようになるということになります。ここまで読んでくださった皆様にはぜひ、3章で示すけテぶれの概念的な成り立ちも理解した上で、実践していただきたいと思っています。
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