第241回例会「輪廻は自明な実在性を持ちうるか」
発表者は〝レイ〟会場は西新宿。参加者12名。
。レイ(サルゴン)、大島、狭間、谷口、本田、もぐら、Rio、ズコ、云々、ばぶ太郎、さんま、ふかくさ。
ふかくさ「〝アーツ〟や〝輪廻〟などが独自用語として使われたが、説明が追いついておらず、また操作的な定義などもなされなかったためわかりにくかった。前世とのつながりに〝癒し〟を求めるのであれば、共同体論や他者論への発展を期待したい」
大島てゑ「問題になるのはカントだろうなと発表の前から題名を見て思っていたけど発表ではそこからカントを含む相関主義の批判からメイヤスーが出てきてその関連で新しくアーツという概念が出てきた。自分もこのアーツという概念が最後までいまいち掴めなかった。」 ばぶ太郎
メイヤスーの自然法則も偶然であるという見立てを引用することでオカルトも科学と並び立てるという導入だが、それだけではオカルトが独断主義を乗り越えたことにはならないように思える。偶然性(あるいは触れられなかった現実性)の議論がもっと必要ではと感じた。
そのため、アーツとは両者が並び立つような見立てが成立したうえでの科学のようなものと思われるが、やや先取り感が否めない。
その上で諸々の循環構造と輪廻をいかに関係づけるか。高度な科学は魔法と区別がつかないという言葉がある。全身麻酔はいまだにメカニズムの全容が解明されていないわけだし、景気は循環するという経済学においても科学としての厳密さで説明しきれていないように思える。つまり科学が偶然性(オカルトな方)に支えられているというような強めの主張を軸に発表をされても良かったのではないか、と発表最後のマンマ氏の意見なども含めて感じた。
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