第238回例会「名前は無意味である」
参加者10名。発表者はふかくさ。
ふかくさ「他者論を目標として目指すとしたときに、さまざまな会話場面や概念的言語使用が存在し、それらの中から適切な場面を論証の材料にしなければならない。特になぜ固有名詞が他者との距離を近づける上で重要なのかについて、アプローチの経路がぶれてしまい散漫な発表となった」 ばぶ太郎
固有名詞が言語でなく言語行為に属するという主張について、ソウルフルな議論で共鳴するところがあった。
しかし現に固有名詞を一般名詞と同様に属性的に言語使用される(〜〜なるもの)ことの免れなさがあるようだ。
更にソウルフルに、固有名詞を言語行為的に使用せよという主張にし、言語行為やよびかけにまつわる議論をますます聞きたいと思った。ら
Syun'iti Honda 「議論の意義」、「分析と議論」、「結論の評価」という構成を最初に説明して行われた発表だったので、非常にわかりやすかった。相手を相手自身に固有な名で呼ぶことに、真の絆、究極的な関係を見出そうとする動機は共感の持てるものであり、より内包の少ない固有名を「純度が高い」とし、その場限りの呼びかけトークンとして固有名を考えようとする視点は興味深いものでした。 ↓発表資料
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