第247回例会「細部がないことで説得力がうまれる説明とは何か」
西新宿にて開催。マンマのさんまさんによる発表。
ばぶ太郎
◻︎◻︎も霊力のうち、と定義を留めることで、霊との⚪︎⚪︎勝負(野球やミニ四駆など)を霊力勝負に変換(⚪︎⚪︎の単なる技術比べにならなくなる)、さらに霊が家族を大事にしていたかや、欲に負けたであるなどのメタ勝負への変換(これらは霊力に換算される)を可能にするということかと、有料部分を数行読んで思い至りました。
Syun'iti Honda 創作物において作者が設定について細かい説明を省略することによって、どのように物語の説得力を高めているかを探求するという内容でした。物語の設定に対する直接的な説明ではなく、読者の既存の理解に添える形で情報を提供するテクニックを「添え物としての説明」と呼称し、この技術によって読者は物語をよりスムーズに受け入れ、現実との繋がりを感じやすくなるというものです。また、この結果、現実を新たな視点から見る機会がもたらされることが示唆されていました。
しかし、他の方から指摘があったように、「添え物としての説明」というテクニック自体は創作物に限定されないのではないかということと、この技術によって本当に説得力が高まり物語に没入したと言えるのか、という疑問は残ると思います。
ふかくさ「虚構上のテクニックとして、没入感を高める意図で〝超能力〟などの細部を説明しないことがあるが、それによってかえって没入感は高まるという話であった。しかし、細部を説明しないことや細部に疑問を持たないこと、細部がそもそも無い(例えば運勢の問題など)ことに納得している場合は現実にもあるので、虚構から話を起こす必要はなかったのではないかという疑問が残る。また細部を説明しないことが没入感を高める原因または主因なのかも疑問である」
200 「霊力ってのはさ、もちろんあるよ。すごい、いっぱいある、今日覚えて欲しい。今回の発表で。幽霊との野球対決、これも、霊力のうち。ミニ四駆での勝負、これも、技術のうち。いい?自分で想像すること、自分で設定を補完すること、これも、霊力のうち。な?」
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