四原因説
存在論や因果論において、結果の元になる原因は四種類あるとする説
アリストテレスが論じ、スコラ学派で主流になった
質量因
物質的な原因、材料
銀の皿における銀
そのものをそのものたらしめる形態であり、本質を指す概念のこと
皿を作るとき、その行為者の頭の中にある皿の想定が形相因にあたる
前者は質量因と結合してその存在を存在たらしめる必要最小限の形相
皿の形相において、皿として機能するために最低限必要な性質
後者はあることによってバリエーションを与えるが、なくてもその物体そのものが「消滅」しないような形相
皿の形相において、皿の装飾や、色など
avashe.icon銀の皿であった場合銀は付帯的
目的因
そのものが生み出された目的
一例としては銀の皿を捧げるための儀式
目的因が質量と形相を規定する
動力因
作用因などともよばれる
結果を実現するもののこと
例えば銀の皿を生み出す銀細工師
ハイデッガーの考えでは上述の原因群から結果として銀の皿という存在が現れることをポイエーシスと呼ぶ