アプリオリ
あらゆる経験を必要とせずに直接正しいと認識できるような(自明な)認識や概念のこと
言い換えれば、時間位置を持たないものの存在論特性のこと
無時間的に成立している対象・性質はアプリオリである カントに拠れば、必然的かつ普遍的な概念だと判断できるのはアプリオリな認識によるものである カントは必然的あるいは普遍的実在を前提にしてしまっているため、これの説明を反転させ「アプリオリな概念とは偶然性に左右されず、規則に例外なく成り立つような性質を持つ」位にした方が良さそう
例えば、論理的演繹のみで導出できる命題はアプリオリであると言える
「生得的であったり、先天的なもの」という理解はカントが期待しているものより狭まってしまうのでよくない