人格形成シミュレーション
主人公の人格と、主人公が置かれる環境の相互作用によって主人公が変容していく様を楽しむ物語のジャンル 以下が条件
物語冒頭の主人公の人格に結末への種が埋め込まれている
作中の環境や人物との相互作用により、主人公の人格が善くも悪くも変容していき、一定のレベルに達したところで結末を迎える
物語自体に牽引力があるというよりは、主人公がどうなってしまうのか、というところに牽引力がある
avashe.iconナイトクローラーを見たとき、こういう物語好きなんだよなーと思ったので言語化した 他にもホアキン・フェニックス主演の『ジョーカー』とか
ジャンルに該当するかギリギリなところだがSCP taleの『くそ』とかも、掌編の描写から語り手のこれまでに思いを馳せる楽しみがある このジャンルはダークな話になりがち...ダークな話が良いというより、ダークな方が人格の不快な側面が扱えるので、幅が広いというのがある
明るくて大成する王道の成長譚は語り尽くされているので、書き手に相当の含蓄がないと難しい
今書いてて思ったけど、成長譚という一般名詞でいいかもな 環境が違えば違った結末があったのかもな...と思い馳せるのが好き
人格を構成する細かい要素たちは、そのままでは善とも悪とも断言しきれずトレードオフがある。それらを色んな面から考えてみる良い機会になる。
主人公は一体どうなってしまうのか...が視聴中の牽引力としてあって、見終わったらifや主人公の過去に思い馳せて楽しむ
やっぱり人格の形成・変容・発展は人生そのもので、このジャンルは「人生のif」だから面白いのかも