このサイトの構成
今回このサイト上で、「第Ⅰ期」のコンテンツとして収録・公開される「文書資料」の全体は、おおむね次のような構成と内容になっています。
[→「第Ⅰ期」としてのコンテンツ公開の事情については、別項ページ・「ご協力のお願い」をご参照ください。] (1) 収録資料の全体は、大きく分けて二つの部分から構成されています。
その一つは、「紛争」当時の出来事全体にわたり、その事実経緯を記録した冊子・新聞記事等の「基本資料」をテキストデータ化したもので、各資料ごとに、【資料1-01】…等のコードがつけられています。[→詳細は下記(2)を参照] もう一つは、当時の出来事を日付ごとに切り出して、各ページを時系列で配列表示した「日録」部分です。
上記の「基本資料」から切り出した記録事項のほか、当該日付に配布されたビラ類についても、画像およびテキストデータ化した形で収録されています。
──具体的には、当時の自治会役員会発行の「自治会だより」(全校配布)を 中心に、一般生徒有志により自主的に作製・配布された「有志ビラ」も含まれています。 (2) 以上のうち、「基本資料」の詳細については次のとおりです。
【資料1-01】「豊陵新聞」編集局/「豊陵新聞」第171号(1971.7.20) 『特集 豊高闘争の記録 二年前をふり返って』
【資料1-02】「豊陵新聞」編集局・局員編/(1969.7.4) 『豊陵新聞167号「論説」事件の記録 vol.1/1969.6.9~6.20』
【資料1-03】「豊陵新聞」編集局・局員編/(1969.7.26) 『豊陵新聞167号「論説」事件の記録 vol.2/1969.6.25~7.7』
【資料1-04】「豊陵新聞」編集局/「豊陵新聞」第168号(1969.9.24) 『息づいた豊高 真の民主化へ動く!』 他 『豊陵新聞第167号における差別記事に関する謝罪と反省』
(3) これらの「基本資料」には、それぞれの収録ページと隣接して、編者によ
る《解題》が付されていますので、ぜひご一読下さい。 ──50年前に書かれた各文書を現時点で「読む」に当たっての参考情報や
留意点などを記した、“読解ガイド”ともいうべきものです。
各文書が作成された経緯・背景や主客の情況をあらためて再整理することで、可能なかぎり、書き手の“立ち位置”や諸般の制約による「記録」としての偏りを補正すべく解題を試みたつもりです。
(4) 収録資料の校閲について
以上の文書資料を収録・公開するに当たっては、「原資料の原文テキストに対する加除・改変は一切行わない」ことを、校閲作業の基本方針としました。
──明らかな誤字・誤記については当該箇所に「(ママ)」を付し、脱字・欠落部分
には推定できる範囲で[ ]内に補記するなど、校閲上の記載は最小限にとどめました。
──原資料の文章表現上、「記録」の記述内容としては事実誤認や不確実と思わ
れる箇所についても、あえて原文のままにとどめました。
[※よって、収録資料の一部を当時の「記録」として参照される際には、この
点十分留意されるようお願いしたいと思います。]
──収録資料中の「差別言辞」について
当時の豊陵新聞・論説文中に用いられ「紛争」の発端となった「差別言辞」に関しても、同じく原資料中の「原文テキストに対する加除・改変は行わない」こととしました。
この校閲上の判断は、問題の差別言辞を引用する形で記載した収録資料の全てが、〈当該言辞を無自覚に使用することが部落差別を助長・拡大し、差別の再生産につながる〉との観点から、これを明確に批判もしくは自己批判する文脈・主旨で作成されたものであることを根拠とするものです。
もとより、逆に部落差別を助長・拡大(拡散)する意識をもって、これらの収録資料から部分的で恣意的な引用・流用を行う行為については、決して許容するものではありません。
(5) 収録資料公開の考え方
今回本サイトに収録した原資料は、もはや「歴史」に属する50年前の出来事について、その渦中もしくは以後1~2年の間に作成され、いずれも印刷物の形で配布されていたものです。
サイト開設者としては、これら基本的な事実認識にかかわる当時の原資料に関するかぎり、すべて原状のままの形で等しく公開され、共有されるべきものと考えています。
【当サイトへのご連絡先】
◆当サイト・コンタクト窓口宛(専用メールアドレス)
infomemories1969@gmail.com
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