UIFlow LocalサーバをCM4Stackで作る
https://gyazo.com/167ccfedfc7275db5749afa9c1e1874d
はじめに
UIFlow Localが2023/12/06に公開されました。
この文章では、CM4StackでLocal UIFlowを運用するためのTipsに関して説明します。
CM4Stackってなぁに?
メインボード: CM4 4GBメモリー, eMMC 32GB
ネットワーク: GbE
無線: 2.5&5GHz, Bluetooth 5.0
ディスプレイ: LCD 2-inch 240x320, タッチパネル
インタフェース: USB 3.2 x 2
ボタン: ユーザ定義ボタンタッチボタン
I/O: HDMI, I2C, UART
その他: RTC, セキュアチップ, スピーカー
https://static-cdn.m5stack.com/resource/docs/products/core/CM4Stack/img-f1f00c1e-789c-4be2-b78f-4570c8732739.webp
UIFlow Localってなぁに?
https://gyazo.com/30243579fa0bed8bd95cf0beaadae63b
UIFlowは、M5Stackのマイコンで使えるビジュアルプログラミング環境です。
UIFlowの利用には、インターネット接続が必要です。
UIFlow Localでは、これを必要とせず、LAN内でUIFlowの環境が完結するようになっています。
FactoryイメージのOSをインストールする
CM4StackでX Window Sytemを動かす
以下の設定を/etc/X11/xorg.confに設定します。
これで、再起動を行うと、CM4Stackの画面にXが表示されます。
タッチパネルでの操作も可能です。
code:/etc/X11/xorg.conf
Section "Device"
Identifier "Device0"
Driver "fbdev"
Option "fbdev" "/dev/fb0"
Option "ShadowFB" "false"
EndSection
Main Menuへのshutdownエントリの追加
更に、画面が狭くshutdownメニューの操作が難しいため、メニューの編集をしておいた方が良いでしょう。
図のように、Preferences - Main Menu Editorからメニューエディタを立ち上げます。
https://gyazo.com/6e7e0e3edacefe15b37cf2273256d1db
Main Menu EditorでNew Itemを選んで、shutdown用のエントリを追加します。
https://gyazo.com/2748ce3d5d8dc94e0c97f25140150c74
Command:にsudo shutdown -h nowを設定します。
Name:はなんでも構いません。
✅Launch in Terminalはチェックしておきます。
https://gyazo.com/9bad166d1de7c56db9859a7336671825
Move Upボタンを押して、このアイテムを先頭まで移動します。
これで、以下のようにメニューが表示されるはずです。
https://gyazo.com/51eed6fd444525ee30b92071d3cd3e3b
同じように、rebootのエントリも追加しておくと便利です。この時のCommand:はsudo rebootになります。
UIFlow Localのインストール
Factoryイメージでは、UIFlow Localを動作させるために、追加のライブラリなどのソフトウエアは必要ありません。
tarを使って展開します。
ディレクトリなどは作成されず、カレントディレクトリに展開されるので、注意してください。
$ tar zxvf UIFlow-Local-Server_Linux_arm.tar.gz
UIFlow Localの実行
展開されたディレクトリの以下の実行形式のファイルを実行します。
$ ./UIFlow.Server.Desktop
自動起動設定
例えば、以下のようなエントリを作成します。UIFlow.Server.Desktopの場所は適宜変更してください。
code:~/.config/autostart/LocalUIFlow.desktop
Exec=/home/mutoh/uiflow/UIFlow.Server.Desktop
Type=Application
Name=LocalUIFlow
Terminal=true
この設定を行うことで、以下の状態でCM4Stackが起動します。
あとは、Startボタンを画面でタップするだけで、UIFlow Localサーバーが起動します。
shutdownもタップでできるため、キーボードが無くてもUIFlow LocalサーバーとなっているCM4Stackの操作が可能になります。
https://gyazo.com/95cffe719a19ca4db4f001a5c49bf04c
おわりに
とにかくコンパクトなUIFlow Local 環境が欲しくて、CM4Stackを使って環境構築を行いました。
画面のタップだけで運用が可能で、キーボードいらずの環境を構築することができています。