大分析の前の語り(例)
単元の学習、お疲れ様でした。この学習はどうだったでしょうか。この単元では皆さんには大きな「自由」が手渡されましたその中で、やるべきことに向かい合い、自分で自分の学習を作っていくと言う事にチャレンジしてもらいました。 先生はこういう学びがとてつもなく大切だと思っています。なぜなら基本的に自由の中でやるべきことに向かい合い自分で自分を動かすと言う構造は、大人の社会そのものだからです。皆さん大人になったら全員一人残らずこの大きな自由の中で自分で自分を動かすと言うことにチャレンジ せざるをえません。それが資本主義新自由主義の今の世の中です。基本的に自由な中でやるべきことに向かい合う。みんなのお父さんもお母さんも、先生たちも、世の中の大人は全員、この同じルールの中で行きています。
「自由」と聞くと楽しそうに聞こえますが実際体験してみてどうでしたか。とても難しかったのではないでしょうか。 そうです。自由な中でやるべきことを見出して、そこに向かって自分の体を動かすということはとんでもなく難しいのです。その難しさは、算数の問題で答えを出す難しさとは全く別の難しさです。皆さんの振り返りの中には、いらない話をしてしまった、やるべき事がやれなかった、というような反省の言葉がたくさん見られました。 しかし多くの子が、そんな自分の自分と向き合い 対策を考え、日々の授業の中で自分を一歩二歩と前進させていきました。この、「自分に向き合い自分ができないことを一歩ずつ乗り越えていく」と言う経験と練習がとてつもなく大切なのです。そんな経験の中で、自分なりの学習の流れを作ってたり、ルールを作ったりしている人もいました。そういう学びはそのまま大人になったときまで持っていけるとてつもなく大きな学びです。(為すことによって学ぶ) こういう学びを経験せずに大人になった人はどうなるのでしょうか。もちろんどこかで自分でこういうことを考え、学び、成長していくことができる人も多くいます。でもその一方で、子供の頃の頭がそのまま大人になっただけで、やるべき事に向かい会えず、サボり心に負けて、いらないことをたくさんしてしまう大人も、残念ながらたくさんいるんです。 だから、小学生の時から、クラスみんなで練習をすることが大切だと先生は思っています。例え1時間の授業を無駄に過ごしてしまっても、そのような失敗はあなたたちの人生に何の影響も及ぼしませんよね。でもその失敗から学べることは一生持っていける。お得でしょ?だから今やるんです。失敗できるうちに失敗しておかないと、大人になってから急に自由に挑戦させられその中で失敗してしまえば取り返しがつかないことになります。
ちなみにこの「けテぶれ」と言う合言葉も、大人の社会とつながっています。「計画テスト分析練習」この流れはPDCAと言う大人が業務改善に用いる4つの英語の頭文字と全く同じです。さらに、学習力のABC+も同じ。この4項目は大人でも難しい。だから、今から練習するんです。すべては君たちが大人になったとき頼もしい大人にになれるように、大きな自由に飲み込まれないように、ちゃんとその中で自分を動かせるように構成していることです。 いまからの大分析では、今先生が語ったことを頭において考えてください。皆さんが毎授業書いてファイルに閉じているけテぶれシートには、皆さんが自由な空間でどのように振る舞ったか、そのすべて記録されています。それを見返して分析してください。それが、”いま”あなたが大きな自由を手渡されたときの自分の動きそのものです。そして次の一方確実に見出してください。自分は今どこにいて、次は何をしなきゃいけないのか。この思考がいかに大切かを今お話したつもりです。 だから、先生は「学校生活においてこの時間が最も賢くなる」というのです。大分析シートが配られたら、今説明したこの学習の価値を考え、すべてのシートを見返し、大分析を行ってください。ではシートを配ります。配られるまではファイルを見返しておきましょう。