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p.466-494
アメリカ軍によるチューリンゲンの森の掃討作戦が何日も続いている。
エディ上等兵は手回し発電機を回すパディと話しながら大佐(誰?)の散髪をしている。
ウィスコンシン州ケノーシャ出身の大佐が故郷の思い出話をする。
スキッピーとミスター・インフォメーション(大佐?)の奇妙な語り(大佐の妄想?)
2人は<ハッピーヴィル(幸福の町)>をふざけたカニ型ロボットに案内される。
ヤンフ博士に出会う。
"不滅"の電球バイロンの物語
ベルリンのオスラム社で生まれたバイロンは、<バルブ・ベビー・ヘブン(赤ちゃん電球天国)>で育つ。
世界中の電球を組織して人間に反乱することを夢見るが、白熱電球カルテル<フィーバス>が立ちはだかる。
電球としてのデビューはベルリンのシャルロッテンブルクの女アヘン窟。
しかし寿命の長さからフィーバスに目をつけられ、ノイケルンのガラス職人の地下室へ左遷。
だがヴァイマル共和国の浮浪児"敏速"ハンゼルが彼を盗む。
その後も色々な人の元を渡り歩き、バイロンは己の無力さと、それでも光り続ける業の深さを知る。
ヤンフは運河沿いを歩み去り、大佐はひとりハッピーヴィルに取り残される。
(現実に戻り)彼はまだ散髪されている。
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