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p.148-164
スロースロップの情事を日本人のモリツリ少尉が見ていたと話す
<モリツリ少尉の話>
彼はポーランド侵攻の直前に休日でバート・カルマに滞在していた。
ハリウッドで挫折したマルゲリータにロッロが付き添っていたが一ヶ月で投げ出し、
あとを引き継いだジークムントは彼女とバイエルンの古城で暮らす。
しかしグレタは自分がユダヤ人だと錯乱し被害妄想がひどくなり、誰も治せなかったためバート・カルマを訪れる。
そこでモリツリ少尉と2人は出会い、よそ者同士親近感を覚える。
しかしその頃町で起こっていた子供の連続蒸発事件にグレタが関与している現場をモリツリ少尉は見てしまう。
彼は間一髪少年を助け、マルゲリータとジークムントはその夜街を去った。
ステファニアによるとビアンカとタナツが消え、マルゲリータが狂乱しトイレから出てこない。
グレタはスロースロップを<彼ら>の仲間、ビアンカを消した張本人だと思い込んでいる。
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