HBO_サムバディ・サムウェア(2022)
https://www.youtube.com/watch?v=K3sqnljyJy0
カンザス州のマンハッタンに暮らすサムは姉を亡くしたことで悲しみを引きずっていた。不意に涙がこぼれ、仕事もままならない。姉と一緒にこの地元に戻って生活していたが、これからどうするのかの未来の計画も立てていなかった。妹からはもう40歳なのだからちゃんとしろと小言を言われてしまう。それでもサムは、昔からの友人や新しく知り合った仲間と共に、ささやかな人生の喜びを見つけ出そうとする。
素朴系?というか、派手さはないが、じっくりと深い系。2022年はこういう作品が目についてきた
1話30分だし、見てみるか、と手を出したEp.1のクオリテイに納得してしまった。Ep.1の最後のデュエット Don't Give Up 素晴らしい。こうやって音楽を絡める作劇うまい。
動きが少ない、語りも省きがちなのだが、目線は深い。アメリカ社会の根底にある宗教、マイノリティ問題、共依存、性の問題、格差問題、シスターフッドなどの描き方への目配りが実はガッチリある
マイノリティ同士がどう現実をしのいでいるか、日常讃歌という感じ。
牧歌的な主題音楽が極めて良い味を出している
美男美女がおらず、肥満度合いがすごいが、これがドラマとは違う、リアルなアメリカだ、と言えるのだろう。そう言う意味でこれを1本見ておいて良かった
マーク・デュプラス含むデュプラス兄弟が作ってるのか。才人だな。
2022/12/24