主観主義
主観主義とは、 人生を意味あるものにするのは主観であるとする立場である。その場合の主観とは、「命題的態度 propositional attitude」を取ることのできるような主観のあり方を意味する。すなわち、単に心に快楽が湧いてくるとか、いらいらしてくるというような主観のあり方ではなく、たとえば「こんなことが起きてほしいと欲求する」とか、「自分が何ものかであることが誇りだ」というように、ある命題の形を取った対象を欲求したり誇りに思ったりすることができるような主観のあり方である。そしてそのような主観によって目指される命題内容の達成によって、人生に意味が与えられるとするのである。
(「「人生の意味」は客観的か-T・メッツの所説をめぐって」p. 84)
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客観主義と対立する