反証主義
検証主義の問題点を乗り越える
科学という行為には検証も確証もない
科学とは仮説を反証しようとする行い
反証に失敗しても、それは反証に失敗しただけであって、その仮説の確からしさが増したわけではない
反証に成功すると、モードゥス・トレンスの形式を用いて演繹的に仮説を排除できる
現在の経験から普遍的言明を導くのは不可能
普遍的言明とは「全ての時点において「すべての〜について〜が成り立つ」という形をとる」
未来の話も入っている
有限個の事例から普遍的法則を導けるか、という話
帰納法を科学の方法論から排除する
検証可能ではないが、反証可能だ、ということ
科学理論とはいま観測されている事例をすべてうまく説明できる仮説ということ
しかし反証されていないから、といって決してそれが普遍的なものにはならないし、確からしさも上がらない
もちろん自然法則もそう
科学の応用に関して
ポパーは反証されていないことは、確からしさを高めることにはなっていないとする
しかし実際の場面で科学技術を使うとき、科学者はより反証されていない仮説を(確からしいものとして)用いる
これはどういうことなのか、反証主義では答えられない