11-02.疑問文
本ページでは、デナスティア語の疑問文について解説している。
疑問文
疑問文には、以下のような種類がある。
可否疑問文
否定可否疑問文
付加疑問文
否定付加疑問文
疑問詞疑問文
可否疑問文
可否疑問文は、聞き手に対して「はい」か「いいえ」での答えを求める疑問文である。
文末が上昇調になることが多い。また、文末に-kuという表現をつけることもある。
Jo dak Milehcja? あなたはミレーシャですか?
Jo dak Milehcja-ku? (同上)
回答は以下の通り
疑問文の内容が正しい…… jeh
疑問文の内容が誤り……na
さらに丁寧に答えるのであれば、その文の主動詞を繰り返す。
上記例ならば、正しい場合は「Jeh das」、誤りの場合は「Na das」である(主語が「私」となるため一人称単数の活用となっていることに留意)。
naの場合は、その後にnaを繰り返すことはしない。
否定可否疑問文
否定可否疑問文は通常の疑問文同様に、聞き手に「はい」か「いいえ」での答えを求める疑問文である。
文末が上昇する点も通常の疑問文と同じである。
ただし、その疑問で聞きたい内容自体が否定文であるという点が特徴的である。
Jo na dak Milehcja? あなたはミレーシャではないのですか?
Jo na dak Milehcja-ku? (同上)
回答の内容は通常の疑問文同様、その文が正しいか否かで回答する。
疑問文の内容が正しい……jeh「はい(、ミレーシャではありません)」
疑問文の内容が誤り……na「いいえ(、ミレーシャです)」
ただし、注意点がある。丁寧に答える場合は以下の通りである。
疑問自体が否定から入っているので肯定と否定が通常と逆転していることに注意が必要である。
正しい Jeh, (ja) na das.
誤り Na, (ja) das.
このように、肯定か否定かはっきりさせるために「主語+(否定のna)+動詞」という答えになる。ゆえに、たんにna dasとだけ言った場合は「いいえ~です」という意味になり、相手の言っていることが正しいと説明したい場合は必ずjehを使用する必要がある。
付加疑問文、否定付加疑問文
付加疑問文は、可否疑問文同様に「はい」か「いいえ」で聞き手に答えを求める文である。
-kuは使わず、かわりに以下のような言い回しを文末に用いる。(話し言葉で使用されることはたまにある)
付加疑問文 Jo dak Milehcja, si na?
否定付加疑問文 Jo na dak Milehcja, si da?
なお、付加疑問文に対する回答は通常の疑問文と同じである。
また、否定付加疑問文に対する回答も通常の否定疑問文と同じである。
敬体疑問文
敬体疑問文では通常使用される-kuにかわり-sehが使用される。
Faj sof Milehcja-seh? 貴女はミレーシャですか?
なお、否定付加疑問文に使用されるdaも常態の動詞に由来するものであり、敬体の場合は同じくsehを使用する。
Faj na sof Milehcja, si seh? 貴女はミレーシャではございません、よね?
また、否定付加疑問文における常体と敬体の中間的な形としてsi'ehという表現も存在する。
Jo na dak Milehcja, si'eh? あなたはミレーシャではありません、よね?
また、このような疑問文が使用される場合は「はい」答える場合もjehではなくmoutが用いられることが多い。
※ただし、疑問文が常体か敬体かに問わず、jehとmoutのどちらを用いるかは話者による。より厳密にいえば一般的に敬体疑問文を使用する貴族階級では「はい」がmoutとなるといった方が近い。
mout はい
疑問詞疑問文
疑問詞疑問文は、聞きたいことを疑問詞に置き換えて尋ねる疑問文である。
基本的にはこの疑問詞を置き換えて答えてほしいという意図がある。
なお、文末に-kuや付加疑問のsi na、si daなどといった表現は置かれない。
Jot mer dat jitzi? あなたの名前は何ですか?
Jitzi jot mer dat? (同上)
Jat mer dat Milehcja. 私の名前はミレーシャです
また、疑問詞が直接目的語の場合はalなしに文頭に移動させることができる。その他の前置詞の場合は、その前置詞句ごと移動させるのが一般的である。
Jot mer dat jitzi? → Jitzi jot mer dat? あなたの名前は何ですか?
Jo klaunek jitzi? → Jitzi jo klaunek? あなたは何を食べましたか?
Jo gevek sa feu jirfek? → Feu jirfek jo gevek sa? あなたは誰にそれをあげるのですか?