バルト_テクストの快楽_現代思想の冒険者たち
1996/10/1
テクスト・作者と読者が交代劇をくりひろげる場──、多様な「意味」はそこでどのように生成されるのか。
テクストの快楽(le plaisir du texte)
バルトが提示する「テクスト」の読みとは、その主題や内容といった唯一の意味を求める閉じられた営みではなく、完結することのない〈遊技〉=生産行為である。つまり、読む側が表現そのものに参加し、多様な意味ないし意味の不在を見出す言語活動、あるいはその方法論的な場といえる。そしてそれは、言語を操りながら言語に拘束されて生きている私たちが、「言語の外にしかない」自由を手にするための、言語により言語を転倒させる試みなのだ。
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目次
序章 ジョーカーとしてのロラン・バルト
第1章 想像界
第2章 構造主義の活動
第3章 女神H(アーシユ)
第4章 自伝
第5章 ニュートラル
第6章 政治的な記号
第7章 BarthesのS
第8章 同時代の切迫
第9章 偶発事
メモ