「休み」で脳をリセットする
登場人物:ジェリー・スウェール
◯一流の人は休み方を心得ている。
すべてをこなそうと無理をして、体を壊してまで頑張るような医師。
しかし、自分の手に発疹ができたことによって、自分のからだを一番に考えた生活をかんがえるようになる。
現代の忙しい生活のなかで、多くの人がリラックスする方法をわすれている 。
何もしないでいることを苦痛に感じる。
エンゼルスでは、8月の一番暑い時期にあえて、1週間何もしない時間を設けた。
ごぜんちゅうに60分から90分のセッションを3本、あいだに休みを入れながら行う。
休みを取らない場合は、パフォーマンスが低下する。
長期的に練習の成果を上げるためには。疲労を避けなくてはいけないとby心理学者アンダース・エリクソン
→練習時間を制限し、その日やその週のうちに完全に疲れが取れるサイクルをつくる。
◯リラックスも仕事のうちだ。
今日中に仕事を終わらせようと頑張り過ぎて、次の日に起き上がれないほど疲れてしまうことがある。
→防ぐために、シンプルなルールに従えばいい。
・1日の仕事は、1日ですっかり疲れが取れる程度まで。
・1週間の仕事は、1週間お仕事は、その週末ですっかり疲れが取れる程度までに制限。
仕事が乗っている時は、エネルギー切れの兆候を無視してしてしまいがち。
→カフェインや糖分を補給して、無理やり頭と体を働かせる。
ルール作りの例
1 午前中に最優先の仕事をする
2その仕事を、90分以内の3つのセクションに分割する
3それぞれのセッションの間に短い休憩をとり、頭と体を休息させる。
◯1分間の休息で最高のパフォーマンスを
登場人物:カトリン・ダヴィズドッティル
アイスランド出身のアスリート クロスフィットのチャンピオンシップで優勝し、世界最強の女性になることが目標だった。
あと一押しすれば、優勝に手が届くというところで、両腕の筋肉が痛み悲鳴をあげた。
→コーチを雇いコーチからの指導は、「休むことだった」
ひたすら頑張るのではなく、しっかりと休息を取り入れた。食事と睡眠に気を配り、精神を整えることも日課にした。
それから彼女は、2連覇を達成し、5年連続でトップ5入りを果たしている。
頑張ってもうまくいかないときは、さらに力を入れるのではなく、力を抜いてみる。
睡眠負債は認知機能を低下させる
睡眠時間が7時間未満 心臓病や喘息、関節炎、鬱、糖尿病になりやすく、肥満リスクが8倍になる。
6時間未満の場合 運動機能や認知機能がかなり低下する。
10日も睡眠不足が続くと、1日徹夜したのと同じ状態に。
深い眠りを確保する
良い睡眠がイノベーションにつながる。
睡眠改善を図ることで、ノンレム睡眠の時間を増やし、中途覚醒(途中で目が覚めること)を減らしていくことで疲れをしっかりととり、活動に精力的に取り組むことができる。
◯睡眠負債に打ち勝つ秘密兵器
昼寝をすることが大切。
残念ながら、忙しいことをよしとする社会の困った副産物によって、短時間睡眠で平気だ、忙しくて眠る暇なんかないという話がある。が、エフォートレスな昼寝のコツ
1 疲れて集中力が低下してくる時間帯を選ぶ
2アイマスクと耳栓またはノイズキャンセラーで暗く静かな環境を作る。
3おきたい時間にアラームをセットする。
4昼寝をするときには、ほかのやるべきことは一切考えない。寝て起きたらもっと効率的にタスクをこなせるのだと意識する。
◯ダリのアートを産んだ昼寝術
ダリの昼寝の仕方
鍵を持って置いて、逆さまにした皿を下に置く。うつらうつらと眠りかけた瞬間に、持っていた鍵が落ちて、さらに落ちる。ダリがパッと目覚める。このタイミングでインスピレーションが浮かぶらしい。