LiquidCrystal
名称
LiquidCrystalライブラリ
ヘッダーファイル #include <LiquidCrystal.h>
/icons/hr.icon
概要
LiquidCrystalライブラリは、キャラクタLCDとしてポピュラーな日立HD44780(または互換品)コントローラに基づく液晶ディスプレイ(LCD)を制御するためのライブラリです。
本ライブラリは、4または8ビットモード(rs、enable、およびオプションでrw制御ラインに加えて4または8データラインを使用)で動作します。
https://gyazo.com/3f78517b47cf6e1eef0425ae5914c059
(注意) このライブラリには、サンプルスケッチが付属されれていません。
Arduino IDE環境にて「ファイル」-「スケッチ例」からサンプルスケッチを開くことが出来ません。
代わりに、下記のスケッチを参考にして下さい。
LCD 1602A利用のサンプルスケッチ
code:lcd_1602A.ino
uint8_t font[]= {
0b00001010,
0b00001110,
0b00011111,
0b00010101,
0b00011111,
0b00011111,
0b00001110,
0b00000000,
};
LiquidCrystal lcd(LCD_RS,LCD_E, LCD_D4, LCD_D5, LCD_D6, LCD_D7);
void setup() {
lcd.begin(16, 2);
lcd.createChar(1,font);
lcd.clear();
lcd.cursor();
lcd.blink();
lcd.setCursor(0, 0);
lcd.print("Hello, world!");
lcd.setCursor(0, 1);
lcd.print("\xc8\xba\x20\xc6\x20\xba\xdd\xca\xde\xdd\xdc\x01");
}
void loop() {
}
ライブラリ リファレンス
/icons/hr.icon
LiquidCrystal クラス class LiquidCrystal : public Print ヘッダーファイル LiquidCrystal.h LiquidCrystalクラスは、 Printクラスの派生クラスです。
このため、Printクラスがサポートするprint()関数も利用することが出来ます。
利用可能か関数については、Printクラスのリファレンスも参照下さい。
■ コンストラクタ
書式
LiquidCrystal(uint8 rs,uint8 enable,
uint8 d0, uint8 d1, uint8 d2, uint8 d3,uint8 d4, uint8 d5, uint8 d6, uint8 d7)
LiquidCrystal(uint8 rs, uint8 rw, uint8 enable,
uint8 d0, uint8 d1, uint8 d2, uint8 d3, uint8 d4, uint8 d5, uint8 d6, uint8 d7)
LiquidCrystal(uint8 rs, uint8 rw, uint8 enable, uint8 d0, uint8 d1, uint8 d2, uint8 d3)
LiquidCrystal(uint8 rs, uint8 enable, uint8 d0, uint8 d1, uint8 d2, uint8 d3)
引数
rs :RS(Register Select)信号用 ピン
rw :R/W(Read/Write)信号用 ピン
enable :E(Enable Signal)Enable 信号用 ピン
d0 ~ d3 :4ビット・モード データ送信 4ピン
d0 ~ d7 :8ビット・モード データ送信 8ピン
説明
利用する液晶ディスプレイのピン構成を指定し、インスタンスを生成します。
ピン構成の設定は、内部でinit()を呼び出しています。
コンストラクタは、利用する液晶ディスプレイのピン構成に応じて
4ビットモード、8ビットモード、R/W信号なしに対応するものを利用してください。
※コンストラクタでは、利用するI/Oピンの初期化、液晶ディスプレイへの通信は行いません。
■ 液晶ディスプレイ初期設定
書式
void init(uint8 fourbitmode, uint8 rs, uint8 rw, uint8 enable,
uint8 d0, uint8 d1, uint8 d2, uint8 d3, uint8 d4, uint8 d5, uint8 d6, uint8 d7)
引数
fourbitmode :4ビット・モード指定
rs :RS(Register Select)信号用 ピン
rw :R/W(Read/Write)信号用 ピン
enable :E(Enable Signal)Enable 信号用 ピン
d0 ~ d3 :4ビット・モード データ送信 4ピン
d0 ~ d7 :8ビット・モード データ送信 8ピン
戻り値
なし
説明
利用する液晶ディスプレイのピン構成を設定します。
利用する液晶ディスプレイのピン構成、4ビットモード、8ビットモードの設定を行います。
※init()では、利用するI/Oピンの初期化、液晶ディスプレイへの通信は行いません。
■ 利用開始
書式
void begin(uint8 cols, uint8 rows, uint8 charsize = LCD_5x8DOTS)
引数
cols :画面横文字数
rows :画面縦行数
charsize :キャラクターサイズ(5x10ドット:LCD_5x10DOTS、5x8ドット:LCD_5x8DOTS)
戻り値
なし
説明
液晶ディスプレイの利用を開始します。
利用するI/Oピンの初期化を行い、液晶ディスプレイの初期設定を行います。
ディスプレイは次のように設定されます。
1. ディスプレイクリア
2. 機能セット:
DL = 1: 8ビットインタフェースデータ
N = 0 : 1行表示
F = 0 : 5×8ドット文字フォント(charsizeの指定なしの場合)
3. ディスプレイ オン/オフ制御 の設定:
D = 0 : ディスプレイオフ
C = 0 : カーソルオフ
B = 0 : 点滅オフ
4. エントリーモード設定:
I/D = 1 : 1ずつ増加
S = 0 : シフトなし
ただし、ArduinoをリセットしてもLCDはリセットされないため、
スケッチが開始されたとき(およびLiquidCrystalコンストラクターが呼び出されたとき)にその状態にあるとは限りません。
■ ディスプレイの非表示設定
書式
void noDisplay()
引数
なし
戻り値
なし
説明
ディスプレイの表示を非表示にします。
■ ディスプレイの表示設定
書式
void display()
引数
なし
戻り値
なし
説明
ディスプレイの表示に設定します。
■ カーソル点滅表示解除
書式
void noBlink()
引数
なし
戻り値
なし
説明
カーソルを点滅表示しないようにします。
■ カーソル点滅表示設定
書式
void blink()
引数
なし
戻り値
なし
説明
カーソルを点滅表示設定します。
■ カーソル非表示
書式
void noCursor()
引数
なし
戻り値
なし
説明
カーソルを非表示にします。
■ カーソル表示
書式
void cursor()
引数
なし
戻り値
なし
説明
カーソルを表示します。
■ スクロール左設定
書式
void scrollDisplayLeft()
引数
なし
戻り値
なし
説明
ディスプレイのキャラクタスクロール方向を左方向に設定します。
■ スクロール右設定
書式
void scrollDisplayRight()
引数
なし
戻り値
なし
説明
ディスプレイのキャラクタスクロール方向を右方向に設定します。
■ テキスト表示方向 左⇒右設定
書式
void leftToRight()
引数
なし
戻り値
なし
説明
テキスト表示方向を左から右に設定します。
■ テキスト表示方向 右⇒左設定
書式
void rightToLeft()
引数
なし
戻り値
なし
説明
テキスト表示方向を右から左に設定します。
■ オートスクロール設定
書式
void autoscroll()
引数
なし
戻り値
なし
説明
テキストのオートスクロールを有効にします。
■ オートスクロール解除
書式
void noAutoscroll()
引数
なし
戻り値
なし
説明
テキストのオートスクロールを解除にします。
■ 外字フォント作成
書式
void createChar(uint8 location, uint8 charmap[])
引数
location :CGRAM内登録位置 0~7
charmap :フォントデータ 8バイト
戻り値
なし
説明
CGRAM領域0~7にフォントを登録します。
■ カーソル移動
書式
void setCursor(uint8 col, uint8 row)
引数
col : 桁位置(0~)
row : 行番号(0~)
戻り値
なし
説明
カーソルを指定した位置に移動します。
col、rowで指定出来る最大値は、利用する液晶ディスプレイにより異なります。
■ 文字の表示
書式
size_t write(uint8 value)
引数
value :文字コード
戻り値
なし
説明
カーソル位置に文字を書き込みます。
■ コマンド送信
書式
void command(uint8 value)
引数
value :コマンドデータ
戻り値
なし
説明
液晶ディスプレイにコマンドを送信します。
関連項目
/icons/hr.icon
このドキュメントはArduino.cc が執筆し、たま吉が翻訳・一部加筆修正したものです。