馴化
馴化(じゅんか,Habituation)
心理学における概念の一つ
ある刺激が繰り返し提示されることによって,その刺激に対する反応が徐々に見られなくなっていく現象(馴れ,慣れ)を指す
特に,報酬をもたらすわけでも有害なわけでもない中立的な刺激に対して生じやすい
馴化は刺激を特定して起こる
ある刺激Aに馴化しているとき,別の刺激Bを提示された場合,ちゃんと反応する
ヒトだけでなくほぼすべての動物が馴化を示す
学習や記憶の基礎研究でよく用いられるアメフラシ
原生生物であるソライロラッパムシ(Stentor coeruleus)
Habituation in Stentor produced by mechanoreceptor channel modification
メカニズム
内因性カンナビノイドの一つである2-アラキドノイルグリセロール (2-AG) の合成が低下すると,匂いや空間に対する馴化(適応)が促進される
2-AGが海馬歯状回のシグナル伝達を弱めることで馴化が抑制される
The Endocannabinoid 2-Arachidonoylglycerol Negatively Regulates Habituation by Suppressing Excitatory Recurrent Network Activity and Reducing Long-Term Potentiation in the Dentate Gyrus
from https://ja.wikipedia.org/wiki/馴化