統合情報理論
意識の量(意識レベル)と意識の質(クオリア)を、ネットワークの中の情報と統合という観点から、数学的に定量化しようとする試みシンギュラリティサロン#31 大泉 匡史「意識の統合情報理論から意識の理論の創り方を考える」 | シンギュラリティサロン.icon 主観的に各人が体験する意識の特徴を抽出するところから始まり、そのような特徴を支えることができるような物理的なメカニズムとは一体どのようなシステムでありうるかについて仮説を立てる、という体裁をとる意識 - 脳科学辞典.icon
まだ確立されたものではなく、今後どんどん改善していくべきものシンギュラリティサロン#31 大泉 匡史「意識の統合情報理論から意識の理論の創り方を考える」 | シンギュラリティサロン.icon
統合情報理論が特に注目する意識現象の特徴From the Phenomenology to the Mechanisms of Consciousness: Integrated Information Theory 3.0.icon
existence:意識が存在すること
composition:意識内容は様々な側面から成り立っていること information:意識経験が膨大な情報量を持つこと ある一瞬の意識経験があるだけで(たとえば、現在この脳科学辞典の意識のエントリーを読んでいるという経験)、それを経験している人にとってあらゆる全ての他の経験の可能性を排除する(たとえば、読者は今、このエントリー以外のものを見ていない、今聞いている音楽以外の音を聞いていない、等)、という意味で、意識経験の情報量は膨大である意識 - 脳科学辞典.icon
膨大な情報量は高いレベルの意識にとって必要ではあるが十分ではない
単純なフォトダイオードをたくさんつなげて、デジタルカメラを作っても、デジタルカメラに意識は宿らない。それは、それぞれのフォトダイオードの間の相互作用が無く、意識を支えるのに必要な情報の統合がなされていないからである、と統合情報理論は説明する意識 - 脳科学辞典.icon
integration:意識経験が常に統合されていること 現在までにわかっている脳科学的知見に対する説明意識 - 脳科学辞典.icon
昏睡・植物状態・深い睡眠や全身麻酔状態で、脳活動は失われず、かつ外部からの感覚入力にも反応できる脳に意識が宿らないこと
情報の統合が失われるから
分離脳で、左右の脳に独立な意識が存在すること
分離された脳それぞれが、独立に同程度の情報の統合を行っているため
小脳の活動が意識を生み出さないこと
小脳の回路は統合が弱いから
統合情報理論の検証人工意識について(3):機械の意識を証明するには?|Ryota Kanai|note.icon
計算量が膨大
現実の脳とかで検証するのは難しい?
統合情報理論は本当に意識を表しているのか?
本当に意識を表すかはさておき,複雑に相互作用するネットワークが生み出す機能をある意味で定量化していることは間違いない.統合情報量は,ネットワーク中の機能モジュールを識別する指標として有望である.苅田裕也: 統合情報理論の可能性.icon