互恵的利他行動
関係する個体間に深い血縁関係があれば血縁選択説による説明が可能だが、血縁関係がない場合にはこのメカニズムの存在が予測できる 協力することで余剰の利益を見込めることが必要
受益者の利益が行為者のコストよりも大きい
そうしなければ通常その相手への利他的行動を取りやめる
シミュレーションにより実際にしっぺ返し戦略が有効な戦略であることが示された
互恵主義者は、非互恵主義者による搾取を避けるため、裏切り者を特定・記憶・罰するメカニズムがなければならない 例
チスイコウモリは集団で洞穴などに住み、夜間に哺乳類などの血を吸う。 しかし20%程度の個体は全く血を吸うことができずに夜明けを迎える。
これは彼らにとってしばしば致命的な状況をもたらす。この場合、血を十分に吸った個体は飢えた仲間に血を分け与える。 それによって受益者の利益(延長される餓死までの時間)は失われる行為者の利益(縮小される餓死までの時間)を上回る。 分類