カオス結合系
アトラクタをもつシステムとして神経振動子が知られるが,単一のアトラクタを扱うことが多い 設定
free jointで結合された上下2本の円柱リンクを周上等間隔の12本の筋肉で結合したシミュレーション
弾性的,受動的
センサにより筋長・筋張力を計測
各筋肉にカオス写像を対応させ入力,出力を筋活性度とする
カオス写像間で,入出力を若干内部混合するパラメータを設定
結果
一定周期でリンクを振る運動が発生
12本の筋肉に一定の協調パターンが形成され,リンクの固有振動数との相互引き込みを起こした
←振動運動が起こりやすい物理的構造
←カオス系をあわせた系全体が安定する領域が振動運動の領域?
入力を遮断すると振動運動は消えた
振動方向が自発的に変わる現象
振動方向に障害物を置くと,ぶつかって2秒ほど乱雑な運動をしたあと,障害物がない方向へ振動方向が変化
円盤状の胴体に1自由度ヒンジジョイント(半径方向へ曲がる)で根本をつながれた12本の脚
バネで円盤に垂直方向を中立位置とするよう保持:弾性をもつ
初期のランダムな運動→一定方向へ歩き出す振る舞い!
自発的な秩序形成
胴体に錘を載せて方向制御可能
四方を壁で囲み,1つだけ非固定にするとそこから脱出
複数の秩序行動の境界が,ダイナミクスの境界としての「ツボ」に相当すると考えられる