『読めば分かるは当たり前?』
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『読めば分かるは当たり前?』犬塚 美輪 | 筑摩書房
はじめに
読解力は身につくのか
そもそも読解力とはなんなのか
第一章 三つの読解
1 表象構築の読解力
二種類の表象構築
テキストベース
人間の共通言語は英語ではない
状況モデル
キンチの例文
状況モデルは必要か
2 三種類の読解の目的地
心を動かす読解
批判的読解
3 三つの目的地を目指して
第二章 読んで理解するための心の「道具」
1 「心のメモ帳」ワーキングメモリ
一度に数えられる数は多くない
ワーキングメモリの限界
2 スキーマ
状況モデルの構築を省力化するための機能
経験や知識から構築される
ステレオタイプ
3 読解で使われる“心のメモ帳”と“フィルター”
第三章 文字を読むのは簡単か
1 線から文字への自動変換
2 文字を読めるのは当たり前か
教育の必要性
発達性ディスレクシア
3 文字を読めないことによって生じるつまずき
4 解決は可能か
第四章 単語を知っているということ──ボキャブラリー
1 単語を知らないことはどのくらい問題か
知らない単語が10%程度出てくる文章は理解が難しい
2 三種類の語彙
日常語彙
専門語彙
学習語彙
3 知っている単語を増やすには
4 適切な意味を選ぶ
5 語彙と読解
第五章 文の意味を読み解く
1 文をどのように「見ている」か
サッケード
停留
2 統語の基本―語順
3 ヒューリスティックを用いた意味理解
スキーマによって理解にかかるコストを省力化する
4 複雑な文の意味を理解する
5 文の外の情報を用いた推論
6 教科書は案外難しい
第六章 文章全体を把握する
1 命題と命題をつなげる
読解の原則に従った修正で、専門家の直感による修正と同程度の効果が得られた
2 命題を整理する
マクロ規則
うれしい箇条書き
3 トップダウンのプロセス
範囲を絞って考える
“先行オーガナイザー”の効果
4 文章のジャンルによる違いー物語のほうが読みやすいのはなぜか
5 読み上げることと分かることの差
第七章 表象構築のために何ができるか
1 文章の要因、読み手の要因
2 読解能力とはなにか──読解のスキルと方略
3 読解方略を身につける
どのような方略があるか知る
理解補償方略
意味明確化
内容学習方略
要点把握
質問生成
記憶
理解深化方略
構造注目
既有知識活用
使ってみる
第八章 心を動かす読解
1 心を動かす読解に正解はあるのか
2 物語への旅
3 物語が人を変える
4 作戦としての物語説得
5 自分の枠を広げる力としての読解力
第九章 状況モデルの批判とアップデート
1 「わからないことがわかる」―メタ認知
メタ認知の働き
批判的読解におけるメタ認知
2 間違った知識を修正する
3 誤情報に対抗するためにできること
4 持っている枠を超える力としての読解力
第一〇章 おわりに──読解力の地図は描けたか
もっと知りたい人へ
最後にひとこと……