簿記の基礎
企業が毎日の活動等を帳簿に記録し役立てること
ここで言う企業は、目的を持って活動する組織を指し、営利/非営利・公企業/私企業・業種・成り立ちや規模で分類される
毎日の活動で、様々な要素が変化する。簿記ではこの変化を、勘定科目と金額を用いて記録する
記録する内容は「いまどんな状態であるか」「どんな変化があったか」が中心になる
いまどゆな状態であるか(ストック)。1日の始まりの時点では 100 円で、終わりの時点で 150 円だったこと
どんな変化があったか(フロー)。50 円を使って、100 円を貰ったこと
記録は日々の活動を発生順に記録する仕訳帳、項目ごとに記録する元帳、その他細かい内容を記録する補助簿を使う
企業を取り巻く全ての人を総称して、利害関係者と言う。株主や経営者、その他内部で関わっている人達を内部の利害関係者、税金を徴収する国や融資を決定する銀行、取引先などを外部の利害関係者
簿記の目的は
「一定時点で、企業に何がいくらあるのか」一定時点の財政状態を明らかにすること。貸借対照表 (Balance Sheet) という報告書を作成する
「一定期間にどんな活動をし、その結果いくら儲かったのか」一定期間の経営成績を明らかにすること。損益計算書 (Profit and Loss Statement) という報告書を作成する
企業は継続して活動を行うので、通常1年で区切り報告書を作成し、財政状態や経営成績を明らかにする。これを会計期間、期間の始まりを期首、期間の終わりを期末、一つ前の会計期を前期、一つ後の会計期を次期と言う
貸借対照表と損益計算書をまとめて財務諸表と言う
貸借対照表 (BS) は、左側に資産、右側に負債と資本を記載する
資産とは、企業活動のために所有する財産の総称、現金や土地や建物や貸付金のような権利(債権、後で受け取る予定の金額)を含む
負債とは、借入金などの、将来現金などを支払わなければならない義務(債務)の総称
資本(純資産)とは、資産の総額から負債の総額を差し引いた額
損益計算書 (PL) は、左側に費用、右側に収益の科目と金額を表示する
費用とは、収益を得るために費やしたり支払ったりしたもので、企業の元手である資本を減らす原因となるもの
収益とは、商品などを販売して得た収入のことで、企業の元手である資本を増やす原因となるもの
この、貸借対照表の資産・負債・資本、損益計算書の収益・費用を簿記の5要素と呼び、記録時に付ける名称を勘定科目と言う