人間性(エンジニアとしての)
基礎を学ぶのが好きです。
チュートリアルよりリファレンスを読み、解決できない問題にぶつかればフレームワークの実装まで追い、気になる技術は発明者自身の解説や論文にあたり、啓発書ではなく周辺分野(数学、デザイン、等)の教科書を読むタイプのエンジニアです。
新技術や未経験の分野は、学び始めのころ「よくわかんないけどこう書くと動くらしい」の段階ではなかなかパフォーマンスを発揮できませんが、ひとたび仕組みや経緯がわかってくれば並以上の働きができます。また、そのレベルに達するまでが平均よりは早いと感じています。
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(勉強期間が必要だが、合点がいった瞬間にぐっと使いこなせるようになる感覚がある)
対して、脈絡のないことを丸暗記したりするのは苦手です。たとえば、名前などを覚えるのも遅いです。数学のテストは「公式自体を暗記するかわりに、公式の導出方法・証明を理解して、その場で公式を導出するところから解き始める」タイプでした。
良くも悪くも真面目で、現実的です。
ものづくりに関してなにかを判断するとき、ノリ・センスや好みより、「正しさ」を重視する傾向があります。
コンセプト・戦略に大きな穴がないか
ちゃんと最終的な目的に寄与しそうか
コストやリスクの割に合うか
倫理・道義に反することはないか
…
真面目なのはあくまで「結果に対して」なので、必ずしも「従順」なタイプではありません。漫然と言われた通りにプログラムを書くというよりは、経緯をちゃんと理解し、疑問点を解消した上で、最善を尽したいタイプです。
より良いものを作るためであれば、意見がぶつかることも厭いません。ただし、感情論ではなくあくまで冷静・ロジカルに、結果に対してまっすぐ議論ができるタイプだと思っています。自分のアイデアとぶつかる意見も、それはそれで合理的だとわかれば認めることができます。また自分のアイデアに穴があると気づけば、きれいさっぱり考えを改めることができます。
本質思考です。
新しい技術やアイデアを、慣習や愛着・流行にとらわれすぎず、その本質的な価値(結局、どんな課題を、どのように解決するものなのか?)に注目して評価するするのが好き・得意です。一見複雑に見える問題から、その難しさの根源となる構造や事象を見つけ出すのが好き・得意です。問題の本質を分析し、使えるリソースを整理し、いくつかの現実的なアイデアを削り出すことが好き・得意です。逆に、ランダムなアイデアを大量に発散させるような活動は、あまり得意ではありません。
ものづくりにおいては、手段ではなく目的に、まっすぐ向き合うタイプです。狙って突飛なアイデアを出している自覚はありませんが、たどり着いたアイデアが突飛に見える(と言われる)ことはまれにあります。「LP の改修を頑張るより、駅前でビラを配った方がターゲットにリーチしやすそう」とわかれば、開発を止めてビラを配りに行くタイプの人間です。採用技術や手段には、こだわりこそあれど、適材適所、固執はしません。