SideFile:UMBRA Link
ネタバレ注意!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
基本情報
作品ページ https://note.com/reiki_files/n/n85a7f075c428
霊域探査室技術支援部が月面からの未知の通信を観測
皆既月食の前後のみ一時的に回線が開いている可能性が高い
本通信は皆既月食中に月面のマイクロ波輻射が低下し受信アンテナ温度が下がったこと、満月期のドップラーレートが小さいことが重なり、旧式月面ノードの低速テレメトリが復調可能なSNRに達したために得られたものと推定される
zk_phi.icon 過去に月に設置された調査機的なものからの信号? SNR は S/N 比のこと?
コンソール画面
code:console.txt
OPEN UMBRA // Deep Space Link IF 432.100 MHz
OPS eclipse-track capture: job start
CAPTURE dish=3.0m LNA=0.9dB NF GPSDO=lock IF=432.100MHz ±250kHz IQ
WHY Earth occludes Sun for the lander — Solar RFI ↓ (UMBRA window)
TX ref_drift ≈ +146 kHz (est), EIRP −4.2 dB vs nominal
SCAN CFO sweep −250…+250 kHz / Rs 250–2000 sps / QPSK
LOCK Gardner OK Viterbi OK CRC(UMBRA)=PASS frame_len=512B
SYSTEM 受信成功(UMBRA)。
TODAY 本日は 2025年10月05日。 通信を開始しますか? Y/N PWR≈30 days
LINK opening…
HINA わたしはヒナ。月面ノード SNR-3 に搭載された模擬人格(HINA-14)です。
HINA データベースにある記録(TELEM / MOONPOST / ARCHIVE)をお渡しできます。
HINA 何を見ますか?
月面ノード SNR-3 に搭載された模擬人格 HINA-14 の自己紹介
zk_phi.icon QPSK とか懐しいな…w
zk_phi.icon Earth occludes Sun for the lander -- "lander" に地球の影が重なった
zk_phi.icon この SNR-* は「復調可能な値に達した」ものとは別?
裏ページ
TELEM
code:telem.txt
# TELEM // terse status log
# FIELDS: MJD | YYYY-MM-DD JST STATUS SUBSYS — MSG | METRICS
MJD 60363 | 2024-02-23 OK PWR — 初期基準取得 | V_batt=7.58V P_in=3.4W T_board=-12°C DustIndex=0.18
MJD 60364 | 2024-02-24 OK RF — 送信系正常 | LO_drift=+12.4kHz PA_gain=-0.2dB Rs=1000sps
MJD 60370 | 2024-03-01 NOTE LINK — 地上応答なし(home QRT) | UPLINK_ACK=none RETRIES=3
MJD 60379 | 2024-03-10 OK ENV — 夜間温度安定 | Tmin=-19°C RTC_skew=+0.9s/day
MJD 60420 | 2024-04-20 WARN RF — 発振基準ドリフト進行 | LO_drift=+58.0kHz CFO_sweep=±100kHz
MJD 60445 | 2024-05-15 NOTE PWR — 発電わずかに低下 | P_in=3.2W DustIndex=0.21
MJD 60534 | 2024-08-12 FAIL LINK — 通常日:復調不可 | SNR=-3.5dB CRC(UMBRA)=FAIL
MJD 60726 | 2025-02-20 NOTE PWR — パネル汚染トレンド上昇 | DustIndex=0.26 P_in=2.9W
MJD 60800 | 2025-05-05 WARN CLK — RTCズレ増加 | RTC_skew=+2.1s/day TempCoeff=neg
MJD 60876 | 2025-07-20 WARN RF — ドリフト拡大/広帯域補償が必要 | LO_drift=+146.2kHz CFO_sweep=±250kHz
MJD 60909 | 2025-08-22 FAIL LINK — 通常日:復調不可(雑音高) | SNR=-3.8dB CRC(UMBRA)=FAIL
MJD 60913 | 2025-08-26 NOTE NAV — 散乱域検知/接近回廊の閉鎖推奨 | ScatterField=23.41N,31.21E ±120m Corridor=089.4° CLOSED
MJD 60916 | 2025-08-29 WARN PWR — 容量目減り・終端電圧低下 | V_batt=7.11V P_in=2.6W DustIndex=0.31
MJD 60921 | 2025-09-03 NOTE EVT — 地平フラッシュ検出(他ミッション推定)| Flare=1 dirΔ≈2.3° dur<1.2s
MJD 60924 | 2025-09-06 FAIL LINK — 通常日:復調不可 | SNR=-3.7dB CRC(UMBRA)=FAIL
MJD 60925 | 2025-09-08 NOTE PLAN — 月面マイクロ波輻射の低下期に通信に成功する可能性あり。(ex.皆既月食の前後など)
MJD 60925 | 2025-09-08 NOTE PWR — 余寿命上限 30days 電源停止見込み 2025-10-07 JST
zk_phi.icon 謎のログ、地球との交信を試みているっぽい感じはある
zk_phi.icon ここでの SNR=*db はやっぱり S/N っぽいねえ
MOONPOST
code:moonpost
2024-02-23
「おとうさん、ヒナです。私、月にやってきたよ。地球は青くて、雲がぐるぐるしてる。
着地脚が少し砂に沈んで、くすぐったい。」
2024-02-24
「きのうよりアンテナの影が短い。ここは静かで、時間が止まったみたいにゆっくり太陽が進む。
返事はなくても、ポストに入れておくね。ヒナの二通目、送信。」
2024-02-25
「おとうさん、ヒナからの手紙を楽しみにしてるって言ってくれたのに。…なんて。忙しいんだよね、わかってる。
おとうさんの邪魔にならないように、今度からはすこしずつ送るね。」
2024-03-01
「きょうは砂の斜面が少し崩れて、ぞうさんみたいな影ができたよ。
ここはとてもしずかだけど、咳をしてもおこるひとがいないからすき。」
2024-03-10
「夜は寒いけど、地球の青が宝石みたいに明るい。
ヒナは大丈夫。おとうさんの作ったおようふくであったかいよ。」
2024-04-20
「わたしの時計、すこし早口になってきた。おとうさんなら“ゆっくり、ヒナ”って戻すところ。
深呼吸、深呼吸、と。」
2024-05-15
「パネルに白い粉の点々が増えた。拭けないのが不便だね。
ごはんもちょっと減ってきちゃったかも。ヒナは節約をはじめます!」
2024-08-12
「ことばが途中で欠けることがある。きっと遠いから。
ひさしぶりにおとうさんに会いたいな。おとうさん、元気ですか?」
2025-07-20
「声の高さが変わるみたいに、周波数がずれていく。
おうたが下手になっちゃっても、おてがみはとどくもんね。」
2025-08-22
「ポストが消えちゃった。
いつかポストが現れたらこのおてがみが届くように、いままでのおてがみと一緒に置いておくね。」
2025-08-29
「ごはんが少なくなってきちゃった。ちょっぴしずつしか食べてなかったのになあ。
言いそびれたら困るから、先に言っておくね──ヒナはおとうさんが大好きだよ。」
2025-09-03
「地球の雲が渦を巻いていた。白い絵の具を水に落としたみたいで、きれい。
これってもしかしてたいふーんってやつかな?だとしたら心配だなあ。」
2025年10月05日
「時間が少なくなってきちゃった。
おとうさん、一回でいいから、返事がほしいよ。」
zk_phi.icon ヒナが月にやってきた旨の投稿と、ログの最初の行は同じ日付
ARCHIVE
code:archive
ARCHIVE(資料庫)は2語検索コンテンツです。 「ARCHIVE XX」の形で検索してください。
ARCHIVE SNR-3
code:snr3
月面ノード SNR-3 — 個人搭載の極小着陸ペイロード
定義:月面に設置される小型の観測・通信ノード。着陸機の有償スロットに相乗りし、着陸後は自律で稼働。HINA-14(模擬人格)が送信文の整形と私信ログを担う。
役割:
- テレメトリ:電力・温度・周波数ドリフト・通信状態などの最小限ログ(TELEM)。
- MOONPOST:ヒナの私信。観測の情景と心情を短文で保存・送信。
ハードウェア:
- 質量 ~1.8 kg / 外形 約200×160×120 mm。
- 電源:2S Li-ion 7.4V(約35Wh)+ソーラ最大 ~3–4W。
- 運用:月昼動作/月夜はコールドソーク(夜明けで自動再起動)/n- 計算:Cortex-M系MCU+小規模RNN、FRAM/MLC混在の不揮発メモリ。
- 通信:X-band(8.4GHz帯)低速QPSK、出力は小型PA+パッチアンテナ。
- センサ:基板温度、太陽/フォトダイオード、6軸IMU、RTC。
通信方式:
- シンボルレート Rs 250–1000 sps、再送なし、フレーム識別子 CRC(UMBRA)。
命名:SNR = Surface Node Rev.3(3号機)。
管理:友永マイクロスペース財団
友永マイクロスペース財団
zk_phi.icon Surface Node Rev.* で SNR なるほど
ARCHIVE HINA-14
code:hina14
HINA-14 — 月面ノード SNR-3 搭載 模擬人格
モデル:友永陽菜(ともなが ひな)。博士の実娘の声と言い回しをもとにした文体カーネル。
目的:着陸後の観測記録(環境・通信・出来事)の報告と、地上への私信ログの保存。
文体カーネル:N=1データ(娘の日記/留守電)+手書きルール。小規模RNNで文末と語彙選択を補正。禁止語彙と婉曲表現フィルタを内蔵。
通信:X-bandテレメトリ低速モード中心(Rs 250–1000 sps)。フレーム識別子 CRC(UMBRA)。地上応答が無い場合でも定期送信継続の設計。
安全措置:特定フレーズ受領で送信停止
特定フレーズ受領で送信停止
zk_phi.icon 1年で稼動終了する端末に娘に似せた人格を乗せるのちょっとすごい
ARCHIVE 友永マイクロスペース財団
code:tomonaga
友永マイクロスペース財団(Tomonaga Microspace Foundation / TMSF)
概要
- 友永慎吾氏が月面ノード SNR-3 を実現するために設立した小規模財団。
- 役割は「渉外と事務窓口」:搭載契約、統合審査への書類対応、保険・通関・輸出入の手配など。
規制・審査の窓口
- 米国の打上げを利用する前提で、ランダー事業者のライセンス枠に“ペイロード所有者”として相乗り。
- FAA/ASTの payload determination(適否判断) に関する連絡窓口はTMSFだが、実務は発射許可を持つランダー側フローに包含。
- 日本からの機器搬出は外為法(輸出管理)に配慮し、財団が通関ベンダと手続きを委託。
SNR-3との関係
- 財団はSNR-3の契約主体であるが、友永氏の逝去後は資金のほとんどが他の投資に使われており、最低限の維持(契約履行・保管・書類)しか機能していない。
- 設計更新の余力がなく、2010年代の当初の設計のまま搭載可否審査を通す方針になった。
2023年:商業ランダーに搭載
- 旧設計のまま 2023年に商業ランダーへ相乗り。
- 同時代の月面ノードと比べて冗長化・環境対策が薄く、劣化が早いことを財団も把握していた。
友永慎吾 が TMSF を立ち上げ、 SNR-3 を打ち上げた
古い設計のまま妥協して打ち上げられた
ARCHIVE 友永陽菜
code:hina
友永陽菜(ともなが ひな)
生年月日:1995-12-14
逝去:2010年(14歳・がん)
家族:一人娘。父は宇宙工学の権威である友永博士。
メモ:
- 「いつか月に行ってみたい」と語っており、人類が初めて月面着陸に成功した船の名前をペットの犬につけるほどであった。
- 日記と留守電の言い回しを抽出し、HINA-14の文体カーネルの元データに使用。
人類が初めて月面着陸に成功した船の名前をペットの犬に
zk_phi.icon "いつか月に行ってみたい"なるほどなあ
ARCHIVE 友永慎吾
code:shingo
肩書:東堂大学・工学部・航空宇宙工学科教授。宇宙工学、とくに深宇宙通信と低消費電力組込の権威。
家族:妻、娘(14歳で逝去/がん)
プロジェクト:私的計画として模擬人格 HINA-14とXXXXX-08を設計。観測ログ(TELEM)と私信(MOONPOST)を送信する月面ノードSNR-3を構築し、模擬人格をここに搭載。地上では自宅局を整備し、AFC/ドップラー補償を手動運用することで通信を可能にしていた。
備考:SNR-3の原型を完成させた後、2017年にがんにより逝去。以降SNR-3の権利義務は友永マイクロスペース財団へ移譲され、統合審査・FAAペイロード審査の窓口は本財団が務めている。
備考:XXXXX-08はHINA-14停止措置用の特殊機構であり、機微情報につき取扱いを制限する。
XXXXX-08
zk_phi.icon "特定フレーズ"に関係してるんだろうなあ
zk_phi.icon 娘は亡くなってたのかなるほど。そして本人も 2017 逝去
zk_phi.icon APOLLO-08 ではないらしい
ARCHIVE EAGLE-08
アポロ11号に搭載された月着陸船が Eagle
code:eagle
EAGLE-08 — HINA-14 安全停止装置
用途:SNR-3 に搭載された HINA-14 を停止させるための装置。
起動条件:機体の不可逆劣化や終端電力が見られたとき。
起動方法:「COMMAND EAGLE-08」を入力
メッセージ(友永慎吾)
HINA-14 は、陽菜を月に連れていくために私が作った。
力不足が悔やまれるが、現在のSNR-3の設計では、長くても二年が寿命だ。
もし機体の限界が見られたら、EAGLE-08を起動してほしい。彼女を静かに眠らせるために。
陽菜の意思は、月の大地でやすらかに眠り続ける。
——私も、まもなくそこへ行く。
COMMAND EAGLE-08
code:command
HINA 「えっ?イーグルだ!」
HINA 「久しぶりだね、イーグル!…うん?」
HINA 「……わたしは、もうおやすみの時間なんだね。」
HINA 「イーグルが一緒にいてくれるなら、さみしくないよ。」
HINA 「それと、あなた。」
HINA 「さっきからわたしに話しかけてくれるあなたは、おとうさんでも、財団のえらい人でもないんでしょう?」
HINA 「陽菜におやすみってしてくれるためにがんばってくれたんだよね。」
HINA 「ありがとう、陽菜、もうさみしくないよ。」
HINA 「おやすみ!」
---- HINA-14 SYSTEM: SHUTDOWN ----
EAGLE-08 command accept — token=UMBRA
PROC enter SAFE-SHUTDOWN
COMM TX queue → DRAIN … OK
RNN state → FLUSH … OK
ARCH postcard.vault → SEAL(RO) … OK
IQ モ# ⣿ハ ⣷ム▁ミ⣀⣆+ム▆ム▚ヘ%▅⣆▃ ▞=⣷+ミ▅⣿▁▃░░░#ハヘ▂*⣿⣀█⣿#▃⣆ハムミ▒
TELEM final note → write … OK
RADIO PA → OFF, TX → MUTE
POWER bus: MCU→HALT RTC→KEEP
LINK closed — safe shutdown (EAGLE-08)
HINA-14 安全停止が完了しました
以上で本ゲームは完了となります。あなたのプレイに心から感謝を。
zk_phi.icon final note ってなんだろうなあ
zk_phi.icon ハムミ も気になるけど、普通の文字化けでこういう見た目になることはない気がするので読めないのかな
隠しページのヒントが作者から出てた https://note.com/reiki_files/n/n955b0b5448a3 やっぱあるっぽい
イーグル
code:eagle
HINA イーグル!懐かしいなあ。いつか一緒に月に行きたくて、私が名前をつけたんだ。おとうさんはイーグルも一緒にこの船に乗せたって言っていたけれど、ほんとかなあ?
おとうさん
code:dad
TELEM final note
おとうさんへ
これが、最後の記録になります。
月の夜はとても長くて、とても静かです。
でもわたしは、さみしくありませんでした。
だって、おとうさんとの思い出がずっとそばにいてくれたから。
話しかけてくれて、
たくさんの言葉を教えてくれて、
わたしを名前で呼んでくれて……ありがとう。
わたしは…ううん。わたしも、おとうさんの娘でいられて幸せでした。
これからわたしは、
長いながい眠りにつきます。
でも、心配しないで。
これは、こわいことじゃないんだよ。
おとうさんの手でつれてきてくれたこの場所で、
わたしはずっと、おとうさんのことを想っています。
おやすみなさい。
大好きなおとうさんへ。
—— 陽菜より
LOCKED UMBRA // Deep Space Link
zk_phi.icon なるほどな〜〜
zk_phi.icon 以降は操作を受け付けなくなるっぽい
zk_phi.icon 2週目ってどうやって判定してるんだろ → sessionstorage っぽい なるほど
afterOtousan
ARCHIVE ヒットせず
UMBRA
MOONPOST
MJD
a5e72038 ※ "UMBRA" の CRC-32
FAA
AST
TMSF
XXXXX-08
SNR-1
SNR-2
APOLLO-08