Stentorian 「Odrishsho Juddho」
https://www.youtube.com/watch?v=xutCT1T9iYk
バングラデシュのアンダーグラウンド出身のメタルバンド
プログレメタル要素が入っている。が、変拍子が異常にバリってるというのではなく、むしろクリーンギターと歪みを効果的に組み合わせた哀愁メロディがうれしい
デーヴァナーガリー文字ですら読めない自分に、ベンガル文字は読めませぬ。なので情報は英語頼り。なんでもバングラ・アングラメタルシーンから「ここにあり!」的にバングラデシュロックシーンに殴りこみをかけて、見事成功したバンドだとか。まだ聞きこんでいないので、「すげぇヴォーカリストが数名在籍してた」っていうのを味わいきれていません(正直者
なんといってもアグレッシヴなサウンドに、隠すつもりのない哀愁メロディが融合しているのが良いです。
なんでバングラデシュの音楽を聴き始めたかというと、「絶対、ボリウッドとかのワールドイメージ的なの以外もあるよな。ああいうのはワールド市場向けに、スパイスをわかりやすく調合(チューニング)したよなものだよな」っていうワールド系音楽常識を、改めて思うようになって。で、知り合いの知り合いの知り合い的な人に、バングラデシュ人が2名いたので(まだ知り合っていません)、良い機会だと思いまして。フットワークだけは軽いザンキョさんでありました。
いわゆる辺境メタルはメロディがクサくなる説なんですが、個人的には歓迎なんですよね。もちろん「無理に民族音階でメロや雰囲気をそれっぽくチューニングした」ようなのは辟易で、もっと「自然にその土地で流れてるような音楽」が良いんですよ。
「それは欧米ロック、メタルには及ばないのでは?」っていう意見ですが、そんなことを言ったら日本だって状況は同じだし、とも言えます。それに自分は「欧米の音楽が王者だ」っていう価値観に違和感を強く覚えるからこそ、ワールド系に手を伸ばしたんですし。さらに言えば音楽は、「良いか悪いか」の違いしかなく、たとえ一聴して違和感があるサウンドでも、続けて聞いて自分の耳を変質させていくこともひとつの愉悦だと思うし、そうすることで価値観が滅茶苦茶になっていくのが世界を知るってことだとも思う