「サーファー・ローザ/カム・オン・ピルグリム」
pixiesの1stと、インディーズで出したミニアルバムのニコイチアルバム。だいたいこれがCD媒体でのピクシーズの1stとされている プロデューサーはスティーヴアルビニ
その後のどのピクシーズのアルバムとも、音が違う。ローファイギリギリの音なのだけど、すべての音に殺気が宿っている
ジョーイ・サンチャゴによる中盤ノコギリギターインプロが入る長尺曲、「Vamos」が入っている。
他の3人はただコードを淡々と刻んでいる。
たまにブラックフランシスが叫ぶ
それだけだというのに、なんだこの狂気は!
このバンド、音そのものが偏差値が高いとか、音楽性が多岐に渡っている、とかじゃない
「ブラック・フランシスが妙な歌詞を叫んでいる」
「暴虐ノイズギターと、しずしず静かパートの、緩急自在のバンドサウンド」
「やたら美しいメロディ」
と、こうやって列記してみたら、やたらシンプルな特色を持つ。
なるほど、ポップバンドなんだね
……これの、どこが?
ピクシーズの音楽は、構造だけ見たらやたらにシンプルである。
なのに、奥ふかく入っていったら、とんでもない世界に導かれることになる
音楽性はそんなに多岐にわたっていないのに、どの曲も「変な世界を幻視してしまう」。それぞれ別個の