リーナス・トーバルズ
「複雑な問題には、クローズドな環境では対処できない。それには実際に問題を発見する人間が必要で、それに加えて、それらの人々に問題の解決に関与できる権限を与え、手伝ってもらう必要がある。世界は複雑であり、その複雑さに対処できる唯一の方法は、開かれたアイデアの交換しかない」と同氏は言う。
「うまく行く戦略では、何を無視すべきかが重要な要素になる。私は、自分に関心がない分野については、『私はどうでもいい、君がサブメンテナーになればいい』と平気で言っている。休みなしに働き続けられる人間はいない」
「サブメンテナーに自由にやらせて、失敗したら責任を取らせることが大事だと思っている。マイクロマネジメントは存在しない。このやり方はカーネルに関しては非常にうまく行った。私を信頼させられれば、その人間はその領域では何でもできる。これは、(Linuxのような大きなプロジェクトの)規模を大きくしていく唯一の方法だ」
自分たちはすでに何十年も、標準のC言語にはないものを使い続けてきたと指摘した。「私は以前から、この分野の標準はゴミだと大声で主張してきた。標準が間違っているので、私たちは標準を無視している。Rustについても同じことが言えるだろう」と同氏は言う。
30 Years Of Linux An Interview With Linus Torvalds: Linux and Git
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