桜庭統
#sys:人間
ゲーム音楽解説 「桜庭統っぽさ」を紐解く
一発聞いただけでわかるような強烈な個性をお持ち
難解なプログレをゲーム音楽に昇華
元プログレバンドDEJA-VUのメインコンポーザー
桜庭さんは明らかにイエスのキーボーディスト、リック・ウェイクマンに影響されていると思われます。
この方は、ステージ上でキーボードに囲まれてパフォーマンスするライブの元祖と言われています。
混沌と秩序の融合
秩序→混沌→大秩序→(最初の秩序に戻る)
桜庭さんの楽曲の王道
特徴的な一種の流れ
特にボス戦などのBGMにこの傾向が強い
ここで言う「秩序」とはいわゆる「普通の」曲っぽさのこと
コード進行もいたって普通の状態
拍子こそ5/8拍子だったりしますがそれがぶれることなく
「混沌」
1小節ごとに
拍子が変わったり
キーが変わったり
不協和音が壁のように押し寄せてきたり
とにかく難解な要素を含む部分
勝手に「大秩序」と命名
「混沌」からまた「秩序」部分に戻る部分
要するにサビ
最初の「秩序」部分以上にシンプルな日本人が好む王道のコード進行
Am→F→C→G…などといった
ここで小難しいコード進行や展開はせず
そこに桜庭さん特有の美しいメロディを乗せてきます。
短い曲では秩序→混沌を繰り返してる感じ
The Incarnation of Devilが良い例
この秩序と混沌の波、落差が絶妙に心地よく、唯一無二の世界観を演出しているのです
口ずさめるようなメロディというのは、非常にゲーム音楽で大切な要素
プログレというのは非常に難解な曲が多い
が、桜庭さんの曲は「ハイ!こっからここまではプログレ!そんでこっから先はゲーム音楽ね!」と言った感じ
非常に転調が多い割には口ずさみやすく、そしてわかりやすく曲が展開します
これぞ桜庭節 sus4とdimコード
桜庭さんが最もよく多用するsus4の連続は多くの曲で見られる
非常に転調しやすい
コードのトップの音はメロディとしてもなじみ易い
このコード進行はそのまま使うともろ桜庭さんなので極力控えていますが
dim(ディミニッシュ)コードは、一石二鳥のお得コード
不協和音のため調性が不安定
連続させることで「混沌」を演出でき
なおかつ転調にも便利に使える
正直展開に困ったら「混沌」を演出してdimコードを使って最初に戻すという手はゲーム音楽、特に戦闘BGMなどにおいてはかなり使えます(笑)