改変音楽のバリエーション
改変音楽のバリエーション
Original Mix: オリジナル、原曲
Refix: Edit、Flip同様Remixと似ています。
Remixが原曲の構成を大きく変えるのに対し、Refix(リフィックス)は原曲の特徴を保ちつつ、細部を修正するようなカバーアレンジのような曲が多いです。
ID: 「Identification」の略称(恐らく)。
IDとは、“未発表”または”未公開”の曲を呼ぶ場合に使われます。
また曲名だけでなく、アーティスト名を隠すためにIDと表記することもあります。
例:ID & ID – ID (ID VIP)
Dubplate: 未リリース音源。
元々はレゲエ音楽の文化の中で生まれたもので、デジタルDJシステムがない頃、一枚だけの特別なバイナル(アナログレコード)をDubplate(ダブプレート)と呼ばれていました。
そこからデジタル主流になった今でも、公式にリリースしていない唯一の曲をDubplateと呼びます。
デジタルもアナログも変わらず、アーティスト同士の関係値や、唯一無二の曲を共有する文化精神は同じです。
しかし、昨今ではレーベルからのリリースではなく個人販売している曲(専用ページやBandcamp、Patreon等での販売)のことをDubplateと題していることもしばしばあります。
略称として、Plate(プレート), PL8(プレート)として表記されることもあります。
Exclusive: 公式リリースの予定はなく、前述した昨今のDubplateと同様に個人販売している曲(専用ページやBandcamp、Patreon等での販売)に表記されがちです。
「チーム名」 Exclusiveと書かれたものはその限りではなく、チームにのみ共有している曲だったりします。
元はExclusiveだった曲が後にリリースされた際に「Exclusive!」というサンプルが入ったままリリースされることもあります。
Special, SPESH: 原曲アーティストが、他のアーティストやチーム、レーベルのために既存曲をアレンジした曲。
他のRemix等と違い、「○○ Special」の〇〇に入るアーティスト名は、曲を作った人ではなく、曲を受け取ったアーティストの名前が入ります。
Riddim Dubstepで、よく見られる表記です。
Clip: 曲の一部を数十秒程度 “切り取り”公開する場合に表記され、大体の場合は公式リリース等していないものが多いです。
(過去はほとんどがそうだったが、今では後にリリースすることも増えました)。
Clipには時たま、Watermark(ウォーターマーク)等が差し込まれることがあります。
Preview: Clipと同じように曲の一部(数十秒程度)を公開する場合に表記されがちです。
Clipと違う点はリリースが予定されている曲、もしくは既にリリースした曲に多いです。
Untitled: 曲名はまだ決まっていないが完成したものに使われることが多いです。
IDが作成者以外が呼ぶ時に使うのであれば、本人が呼ぶ場合にUntitledと言うようなイメージです。
セットリスト等に表記されてることがあります。
Unreleased: まだリリースしていない、リリースしない曲に使われることが多いです。
セットリスト等に表記される場合に曲名(Unreleased)と書かれることもあれば、曲名自体が決まっておらずそのままUnreleasedと書かれることもあります。
White: Unreleased音源と同様。
White(ホワイト)は、2000年代の初期のDubstepのトラックリストに見られる表記です。
リリース前や宣伝用に配られる、レーベル部分が白いレコードが語源となっています。
Untitledの後ろについてりすることも多いです。
DUB: Unreleased、Wihteと同様。
Dubplateを略したものが語源になっていますが、このDUB(ダブ)という表記は上記のUnreleased、Wihteと同じ意味のほうです。
WIP: Work In Progressの略称、公開時には未完成状態の曲を指すことが多いです。 未完成だけどDJイベントで流してほしいときなど、未完成だから注意してね!という意味も込めて曲のファイル名末尾に(WIP)と記載し、配布されたりもします。
主にプロデューサー間でやりとりする際の音声ファイルにつけられたりしてます。
Showreel: レーベル等からリリースされたコンピレーションやアルバムをまとめたプレビュー音源。
ミックスとは違い、ただ収録曲を紹介するために作られており、一つ一つの曲はフェードアウト・インのような簡単に繋げられることが多いです。
Vinyl(レコード)で出されるアルバムのプレビュー音源に表記されることが多いです。
Showcase: 元来はDJセットやライブを指す言葉でしたが、近年のDubstepでは、アーティストが独自に投稿する未公開曲のプロモーションミックスを、Showcase(ショーケース)と呼ぶようになりました。
その中からリリースするものもあれば、Dubplate、Exclusive、Clip、WIP、Unreleasedも含まれることがあります。
最近だとMaraudaが2020年に投稿したDubplate Showcaseを皮切りに、様々なダブステップアーティストが投稿し始めたように思います。