合成モード
複数のレイヤーを重ねたときに、上のレイヤーのピクセルが下のレイヤーのピクセルとどのように混ざり合う(合成される)かを決定するための数学演算
コンピューターグラフィックにおいて、各ピクセルは通常RGBの3チャンネル(Vector)で色情報を持っていて、これらの値は大体の場合0.0(黒)から1.0(白か各色の最大輝度)の範囲に正規化されて計算される(AEの場合がそうってだけで他は知らんzahyou.icon)
合成モードは上のレイヤーのピクセル値(A)と下のレイヤーのピクセル値(B)を入力として特定の数式を適用、最終的に表示されるピクセル値(C)を出力している
---
合成モードの基本形
乗算(Multiply)
$ C = A \times B
結果は常に入力値よりも暗く / 同じになる
白(1.0)を掛けても変化しない
$ 1.0 \times B = B
黒(0.0)を掛けると必ず黒になる
$ 0.0 \times B = 0.0
スクリーン(Screen)
$ C = 1 - (1 - A) \times (1 - B)
乗算の逆 結果は常に入力よりも明るく / 同じになる
黒(0.0)をスクリーン合成しても変化しない
$ 1 - (1-0.0) \times (1-B) = 1 - (1 \times (1-B)) = 1 - (1-B) = B
白(1.0)をスクリーン合成すると必ず白になる
$ 1 - (1-1.0) \times (1-B) = 1 - (0 \times (1-B)) = 1 - 0 = 1.0
オーバーレイ(Overlay)
$ B < 0.5(下のレイヤーが黒い場合):C = 2 \times A \times B(乗算的な計算)
$ B \geq 0.5(下レイヤーが明るい場合):C = 1 - 2 \times (1 - A) \times (1 - B) (スクリーン的な計算)
下のレイヤーの暗い部分はより暗く、明るい部分はより明るくなる 上のレイヤーが中間グレー(0.5)の場合は影響を与えない
$ C = 1-2(1-0.5)(1-B)
$ C = 1-1(1-B)
$ C = 1-1+B
$ C = B
---
@ginyoagoldie
the math behind blend modes
https://pbs.twimg.com/amplify_video_thumb/1991487244423819264/img/9vmvRSeYND9Zrl3z.jpg