時間はどこから来て、なぜ流れるのか?
最新物理学が解く時空・宇宙・意識の「謎」
ブルーバックス | 講談社
読んだ。
相対性理論とか量子論とか宇宙論とか、
数式をまったく・あるいはほとんど使わない本をいろいろ読んできた。
なので個々のトピックスについて知識はある。
で本書は、それらをつなげて、現代の最新科学が時間をどうとらえるか、数式をつかわずに説明している。
各章のタイトルが、それを明確にあらわしていると思う。
第1章 時間はどこにあるのか
第2章 過去・現在・未来の区分は確実か
第3章 ウラシマ効果とは何か
第4章 時間はなぜ向きを持つか
第5章 「未来」は決定されているのか
第6章 タイムパラドクスは起きるか
第7章 時間はなぜ流れる(ように感じられる)のか
こういったトピックスで、全体像を把握し、抜けているところを補うには、とてもいい。
科学史みたいな本を読んでくると、
原子は素粒子(波動と粒子の両方の特徴を持っている)というところまでは分かっても
原子や分子としての振る舞いは古典的なままだったりするけれど、
そういったところもアップデートできる。