スター・ゲイト

著：アンドレ ノートン、 訳：小隅 黎、小木曽 絢子

早川SF　

惑星ゴースに星貴族として君臨してきた地球人植民者たち――長命を誇り、魔法とも見まがう科学技術を酷使するかれらが、なぜかゴースから撤退していく……ゴース全土は大混乱に陥った。今までの星貴族への反発から、その血をひく者も追放するという布告まで出されたのだ。スタイア荘園のキンカー・ス・ラッドも星貴族を父とするばかりに、一人荒野をさまよう羽目になってしまった。いまだゴースに残っている、わずかばかりの星貴族を探し求めて、キンカーは獣に跨りゴースの果てしない平原に旅立った……

優れたジュブナイルSFの書き手だと言うので読んでみた。面白い。

このタイトルなのに、ほどよいファンタジー設定で、ちゃんと青年の成長譚になっているのが素晴らしい。

アンドレ・ノートン（Andre Norton )は、アメリカ合衆国のSF作家、ファンタジー作家。

ジュブナイル作品で定評があり、良質のジュヴナイルSFとファンタジーを量産。

明快な文体、優れた構成、リアルでありながら楽観的な作風、などの特長がある。

2005年、優れたジュブナイルのSFおよびファンタジーを毎年選出するアンドレ・ノートン賞が創設された。