『ゼロヴィル』
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《映画こそが「現実」なのか? 傑作長篇! 》
語り手がさまざまな映画に言及し、映画に組み込まれ、映画を生きる……無意識や闇が銀幕に映写されるがごとき、特異な「映画小説」。
「映画自閉症」の青年ヴィカーは、映画『陽のあたる場所』のモンゴメリー・クリフトとエリザベス・テイラーを、自分のスキンヘッドに刺青している。フィルム編集の才能が買われ、ハリウッドで監督作品を撮ることになるが……。映画と現実が錯綜する傑作長篇。エリクソン来日記念出版!
本書には、実在する無数の映画が取り上げられている。シオドア・ドライサーの小説『アメリカの悲劇』を原作とし、モンゴメリー・クリフトとエリザベス・テイラー主演で映画化された『陽のあたる場所』、無声映画の古典で、近年、奇跡的にオリジナル版が発見された『裁かるゝジャンヌ』、増村保造の『盲獣』や鈴木清順の『殺しの烙印』といったエリクソン好みの日本映画……たいていの読者は、本書で触れられている映画が観たくなるにちがいない。
熱狂的な数多の読者の支持を得ているエリクソンは、長年、雑誌で映画評を担当し、『彷徨う日々』『アムニジアスコープ』といった小説でもさまざまな形で映画を登場させてきた。ハリウッドを主たる舞台として、何本もの映画に言及し、映画シナリオを思わせる断章形式を採用した本書においても、読者はおおいに魅了されるだろう。