花様年華
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めくるめく映像、1000個の撮影アングルのアイデアがある。こう書くとなんか華やかで派手そう、ポップな印象があるかもしれないけど、びっくりするぐらい抑制されていて渋すぎる。これもアートフルの一つのかたち。恋愛映画なのにキスシーンとかない。一回だけハグするぐらい。たまにコマ落ちの映像になったりするとこがなんかにくい。難しい話じゃない気がするんだけど、抑制効きすぎてる&渋いアート感、抽象感のせいかめちゃくちゃ難しい映画を観たような気分、ぶっちゃけあんまり話分からなかったかも。
概要
1960年代の香港を舞台に、既婚者同士の切ない恋を描いたウォン・カーウァイ監督のロマンス映画。トニー・レオンが演じる主人公のチャウは香港の短編作家・劉以鬯(ラウ・イーチョン)がモデルとなっている。また相手のチャン夫人の名前は同監督の『欲望の翼』で同じマギー・チャンが演じた人物と同じスー・リーチェンで、本作は『欲望の翼』の続編、『2046』の前編ともいわれている。
1960年代の香港を設定にしているが、撮影は主にタイのバンコクで行われている。撮影当時、60年代の香港の街並みを再現するのは難しく、タイで撮影をする方が容易だったため。チャウとスーがステーキを食べるシーンのレストランは、香港島の金雀餐庁(GoldFinch Restaurant)で、その後の作品『2046』でも使用され映画ファンに人気の場所であったが、2015年に惜しまれながら閉店した。
作品の中で主演女優のマギー・チャンやアパートのオーナー役レベッカ・パンが次々と着こなす美しいチャイナドレスは、アートディレクターであるウィリアム・チョンの母親が60年代に着ていた服をリメイクしたもの。
本作でトニー・レオンがカンヌ国際映画祭にて男優賞を受賞した。その他、モントリオール映画祭最優秀作品賞、香港電影金像奨最優秀主演男優賞(トニー・レオン)・最優秀主演女優賞(マギー・チャン)、金馬奨最優秀主演女優賞(マギー・チャン)、ヨーロッパ映画賞最優秀非ヨーロッパ映画賞、2001年セザール賞外国語作品賞など多数受賞。
日本では2001年に劇場公開。2022年には4Kレストア版がアンプラグド社配給により「WKW4K ウォン・カーウァイ4K」で上映。
脚本 ウォン・カーウァイ
製作 ウォン・カーウァイ
美術 ウィリアム・チョン
公開 フランスの旗 2000年5月20日(CIFF) 香港の旗 2000年9月29日
日本の旗 2001年3月31日
上映時間 98分
製作国 香港の旗 香港
フランスの旗 フランス
言語 上海語
広東語