台風クラブ
ネタバレがあります
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Amazon Prime Videoで観た。驚くほどみずみずしく、退廃的で、ユーモア。読後感的にはバッド・チューニング、これは日本の中学生版のバッド・チューニングだなと。少年3人が寝そべりながらタバコをジョイントに見立てて(?)回しているところとか、かなりよかった。少年少女がのびのびといきいきと活躍する映画ってもうそれだけで尊い。途中の、嵐の中で素っ裸になって踊るシーンは陳腐だけど美しいとかそういう、うっとりするような感想になる。最後にまさかの犬神家の一族オマージュ、スケキヨオマージュで、そこにつながるシーンは結構シリアスに、共感を持って固唾を飲んで見守っていただけに、まじで「ずこーーーっ」ってなった、いや、「そうはならんやろ!!!!!!」って心の中で全力で叫んだ。センス、ムードが素晴らしい。音楽も最高。 世界史上もっとも引用されたコンテンツってなんだろう。フォーマット問わず。聖書とかなのかな、じゃあ聖書のどこ?結構興味あるかも。映画だと、犬神家の一族はかなり上位になるんだろうか?音楽ならJB?
『台風クラブ』(たいふうクラブ)は、1985年8月31日より一般公開された相米慎二監督による日本映画。 概要
脚本はディレクターズ・カンパニーのシナリオ募集コンクール準入選作。 第1回東京国際映画祭ヤングシネマ部門大賞受賞、第7回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞受賞(大西結花)。 台風の襲来をきっかけとして、日頃の鬱屈した感情を爆発させる少年少女の姿を通して、思春期の少年少女たちの危うさ・脆さを表現している。一見理解しがたい表現や、今日では規制の対象となるであろう過激な表現が散見されるが、それがかえって登場人物の心情の複雑さを浮き上がらせている。 東京国際映画祭で審査員を務めたイタリアの映画監督ベルナルド・ベルトルッチも、この作品から創作意欲を刺激されたと語っている。また、この作品で体当たりの演技を見せた工藤夕貴が注目されるきっかけともなった作品であり、これまで優等生的な役柄が多かった三浦友和が、それまでのイメージを180度転換させるような演技をしたことでも注目された。 東京国際映画祭ヤングシネマ部門大賞の副賞として次回作の資金75万ドルが贈られ、相米は『光る女』を制作した。 2023年9月23日から、4Kレストア版が全国で公開。
ロケ地
学校ロケは長野県佐久市の佐久市立中込中学校を3週間借りて行われた。夏休み期間に集中的にロケを行い、在校生もエキストラとして参加。全校生徒に「台風クラブ撮影記念」の文字入り鉛筆が配られた。 ロケ期間中、台風どころか一滴の雨も全く降らなかったことで、人工的に雨を降らす演出の他、台風のシーンではスタッフがロープで木を引っ張って揺らす演出を執るなどの苦労も見られた。そしてクライマックスシーンの台風で学校の大きな木が倒れるシーンはグラウンドに大木を移植して撮影。なお、ロケ当時の校舎は放火と見られる不審火で焼失。駅のシーンは小海線の中込駅。三浦友和扮する梅宮先生宅は中込中学校教員の男性教師のアパートを借りて行われた。
カットされたシーン
本作では、撮影はされたものの、本編では採用されなかったシーンがいくつか明らかにされている。
台風による大雨で、健の家の裏手にある崖が土砂崩れを起こし、留造もろとも健の家が流される。1/2サイズのセットを製作して撮影されたが、子供たちが生きてこないとして採用されなかった。
大雨に打たれた理恵が小林のアパートに戻った後、おもちゃの鉄砲を撃ちながら小林に恭一のことを話すシーン。恭一が深夜の教室で黙考するシーンとカットバックして挿入される予定で、理恵が恭一をどのように見ていたかが明らかになる重要なシーンだったが、説明的になるとしてカットになった。
飛び降りて校庭に突き刺さった恭一を、女子たちが恭一の足を持って水の中から引き抜こうとするシーン。
エピソード
学校では完成記念として上映会を行う予定だったが、教師の恋愛問題、校内の安全管理における不備(生徒閉じ込め)、終盤の乱痴気騒ぎ(雨のグランドで全員裸で「もしも明日が…。」を歌いながら踊りだす)などが問題とされ、いつの間にか中止になっていた。なお、当時の佐久市には映画館は1館しかなく、この館でも上映されなかったため、生徒はもちろん住民でも封切り時にこの映画を観た人は少ないと言われる。
Taifu Club
配給
公開
日本の旗 1985年6月(東京国際映画祭)
日本の旗 1985年8月31日
アメリカ合衆国の旗 1986年12月12日
中華民国の旗 2021年11月15日(金馬奨)
日本の旗 2023年9月23日(4Kレストア版)
上映時間 115分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語