十二人の怒れる男
ネタバレあります
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ワンシチュエーションの会話劇、面白かった。最後はアイツを応援し続けたよ俺は。11対1とかになって自分が1のとき、どんなに自分が間違ってたとしても立場を貫く意味がある、少数派ってだけで十分その立場を取り続ける理由になると思う。がんばれ、がんばれ、って思いながら観ていたのだけど、屈してしまったので残念。
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こいつ、悪い政治家感。あまりにもすぎてみんなが席を立つシーン面白かった、ああいう意思表示とか仲間はずれのやり方、日本だとなんかできなさそう。スマート感というか。そっちも怖い。この映画、常に「少数派対多数派」の戦いでもあるからヒリヒリするし、めっちゃ嫌なやつでも少数派になった途端応援したくなるし、良いやつが多数派になった途端ブーイングしたくなる。俺は逆張り小僧なので。
「法廷もの」に分類されるサスペンスドラマ・サスペンス映画であり、密室劇の金字塔として高く評価されている。ほとんどの出来事がたった一つの部屋を中心に繰り広げられており、「物語は脚本が面白ければ場所など関係ない」という説を体現する作品として引き合いに出されることも多い。日本では、アメリカの陪審制度の長所と短所を説明するものとして、よく引用される。 本作品の発端は、レジナルド・ローズが実際に殺人事件の陪審員を務めたことである。その約1ヶ月後には、本作の構想・執筆に取りかかったという。
テレビドラマ版の原作者レジナルド・ローズが映画版でも脚本を担当した。ただしこれは、テレビドラマ版でカットされた部分が追加されたものである。主演をつとめたヘンリー・フォンダは、テレビドラマ版を見て感銘を受けたことから、プロデュースも兼任した。なお、ジョセフ・スィーニーとジョージ・ヴォスコヴェックは、テレビドラマ版に引き続いて同じ役で出演している。
制作費は約35万ドル(当時の日本円で約1億2600万円)という超低予算、撮影日数はわずか2週間ほどの短期間で製作された。
日本での影響
額田やえ子の訳により、本作品のシナリオが日本語訳されている(初版:1979年、劇書房)。本作は日本でも広く舞台化されているが、そのほとんどは額田訳のシナリオをもとにしている。特に、2009年11月 - 12月には蜷川幸雄演出、中井貴一主演で、シアターコクーンにて上演された。 他の日本語訳版として酒井洋子の訳がある。この訳を基に、1988年より俳優座劇場プロデュースで上演されている。 また、本作品にインスピレーションを得て、筒井康隆作『12人の浮かれる男』や三谷幸喜作『12人の優しい日本人』、東野ひろあき作『十二人のおかしな大阪人』など、陪審制度に題材をとった戯曲が作られた。手塚治虫も1981年に漫画作品『七色いんこ』において「12人の怒れる男」と題した回を執筆している。ただし、本作とは逆に、主人公が他の陪審員の意見を覆して被告人を有罪にするという展開になっている。