ペパーミント・キャンディー
https://gyazo.com/fd49e06322a244d99219af64aa700d9e
ヒューマントラストシネマ有楽町のイ・チャンドン レトロスペクティブ4Kで観た。帰りたい!!!!!!!20年のうちの7個のシーンを描くということなので、行間とか余白がすごくて人と話したくなる映画。1995 ~ 1997 になにがあった?みたいなの。あっことあっこの間~、みたいな。イ・チャンドンはこれで全部観たが、最後に観たこの作品が一番難解というかある種のカタルシスがないというか、観たあとがふわつく、なんの結末も迎えない(なぜなら冒頭で結末を迎えているから)タイプの映画だった。ぶっちゃけ、ポスターやメインビジュアルの感じとか説明文とかから、なんとなくオアシスやシークレット・サンシャインに比べてポップそうっていう印象を勝手に抱いていたのだけど、全然逆でしたわ。一番むずい。 拷問のシーンで平手でパチパチやるのはその男、凶暴につき思い出した。てかやっぱり70年代のジャズとかソウルがかかる感じはたけし映画?なんか雰囲気がある。 ミス・リーさんが良かった。
まさに「祈り」というパートがあったり、祈りについて考えるなど。これはシークレット・サンシャインにも繋がってくんだなー。グリーンフィッシュの脳性麻痺の兄はオアシスに繋がっている。祈りと人間性(とは)。
ドキュメンタリーで言ってた「フィルムを引き出すところと列車をシンクロさせたかった」のシーンとか、ここでこれ撮れるのすごすぎん?みたいなとこ多かった。
グリーンフィッシュでも思ったけど、寝っ転がってる人にちっちゃい虫を這わせるのとか、最初は偶然いい感じに虫が這ってきたって思ってたけど、本作でも出てきたからあれきっと、撮る前に虫を乗せてるだろうと思った。
ここ何ヶ月か、Duolingoでほんとにちょっとずつ韓国語を遊んでいるので、オンマーとか、ネー、とか、ちょっとだけど韓国語ききとれると嬉しくなった。
前日のグリーンフィッシュに引き続きド平日のド昼に観たが、両方ともけっこう、7割~8割ぐらい席埋まってる印象で、福田村事件といい、世の中平日の昼に映画観に来る人こんなにいるんだなーと思った。良いと思う。
『ペパーミント・キャンディー』(原題:박하사탕)は、2000年公開の韓国映画。監督・脚本はイ・チャンドン。韓国とNHKの共同制作で、1998年の韓国の日本文化開放後、両国が最初に取り組んだ作品。韓国のアカデミー賞といわれる大鐘賞で最優秀作品賞を含む主要5部門を受賞し、批評家からも絶賛された。一人の中年男性が鉄道に飛び込む場面に始まり、彼がそこに至るまでの20年間を七つのエピソードに分けて描く。主演のソル・ギョングが20代の青年から40代の中年男性までを一人で演じた。 エピソード
ヨンホが兵士として出動する1980年5月の場面は光州事件を描いたものである。 川沿いで若者たちが歩きながら歌うのは、民主化運動の中で愛唱され、朴正煕政権下では禁止処分にもなったキム・ミンギの「アチミスル(朝露)」である。輪になって歌うのは、1977年に韓国で大ヒットしたSand Pebblesの「ナ オットケ(私 どうすればいい)」である。最初の場面で中年になったヨンホが歌うのも同曲である。 20年にわたる七つのエピソードは、時代を遡る形式で進行していく。エピソード間は、走行している列車の最後尾から撮影した線路の情景を逆再生した映像でつないでいる。そのため、あたかも前進している列車の運転席から撮影しているように錯覚させられる。このトリックは、線路に沿った道を車が後ろ向きで走行している様子から確認できる。時系列を逆行させて描く手法は、同じく2000年に公開された映画『メメント』でも用いられている。 脚本 イ・チャンドン
大韓民国の旗 2000年1月1日
日本の旗 2000年10月21日
上映時間 129分
製作国 大韓民国の旗 韓国
言語 朝鮮語